行政書士や福祉関係者らがそれぞれの立場で成年後見制度について考えるシンポジウム
(府行政書士会第2支部主催、 あやべ市民新聞社など後援) が4日、 里町の市中央公民館で開かれた。
同制度は、 認知症や知的障害、 精神障害などで判断能力が不十分な高齢者や障害者が、
不利益な契約を結んだり悪質商法の被害に遭わないように保護・支援するもの。
家庭裁判所が選んだ成年後見人が本人の利益を考えながら不動産や預貯金などの財産を管理したり、
契約を結んだりする。
シンポジウムは、 成年後見人になり得る行政書士が他団体と連携しながら、
高齢者や障害者らの自己決定の尊重と残存能力の活用支援、 安心した老後を送れるような社会的組織の構築を目指そうと開催。
府内の行政書士や福祉関係者ら約130人が参加した。
姫田格・府行政書士会会長のあいさつに続き、 京都短期大学生活福祉科介護福祉専攻の村岡洋子教授が 「成年後見制度はなぜ必要か?」 と題して講演。 現代の介護の形や成年後見制度の背景などについて話をした。
このほか、 福祉や行政関係者ら7人によるパネルディスカッションも行われ、
制度の運用上の問題点について意見を出し合った。
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