JA京都にのくに 組合挙げて子を守る!
府内5農協で初
管内全域で「こども110番」の取り組み
すべての店舗にプレート設置
所有者にはステッカーを張る
緊急時のマニュアルも作成
447人の職員全員に徹底図る
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子どもを狙った犯罪が全国的に多発する中で、 緊急時に子どもの安全を確保しようと、 京都丹の国農業協同組合 (JA京都にのくに、 本店・宮代町、 仲道俊博組合長) は3日までに、 管内すべての店舗の入り口付近に 「こども110番のいえ」 のプレートを設置。 併せて所有車には 「こども110番のくるま」 のステッカーを張って防犯活動に取り組んでいる。 組合挙げてのこのような活動は府内5農協で初めて。
「110番のいえ」 は、 子どもが被害に遭う凶悪事件の発生が全国的な問題になった平成9年ごろから、 府警が子どもの緊急避難場所として府内全域に設けている。
対象施設は主に児童・生徒の通学路沿いにある民家や商店などが多く、 緊急時には、 助けを求めた子どもの一時的な保護のほか、 110番通報が求められる。 「110番のくるま」 も趣旨は同じだが府警の指定はなく、 実施者の自主的な取り組みになる。
JA京都にのくにでは従来から、 栗町の豊里支店など学校近くにある一部の店舗が 「110番のいえ」 に指定されていたが、 「地域に根ざす」 という観点から児童・生徒の安全確保や地域防犯に寄与しようと、 取り組みを管内全域に広げた。
3日までに、 縦40センチ、 幅13センチの 「110番のいえ」 のプレートを管内18カ所の支店や営農経済センター
(うち綾部市内は7カ所) の入り口など目に付きやすいに場所に設置。 管内を走り回る同JAの車96台
(同38台) には、 縦13センチ、 幅40センチのステッカーを両サイドに張り付けた。
また、 子どもが避難してきた場合に子どもを落ち着かせ、 被害に遭った時間や場所、 状況、 不審者の特徴などを聴き、 必要なら110番通報をして警察官が到着するまで子どもを保護するといったマニュアルも作成。
このマニュアルは447人の職員全員に周知・徹底を図っており、 同JAは 「少しでも犯罪の抑止につながれば」 としている。
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