登下校時の安全守れ!
府中丹教育局が安全研究協開く
8カ月で市内の不審者情報15件
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府中丹教育局 (山口恭一局長) は6日、 川糸町の府総合教育センター北部研修所で平成17年度「中丹地区学校安全研究協議会」
を開いた。 広島市や栃木県今市市での女児殺害事件を受け、 約120人の参加者たちが登下校時の児童・生徒の安全確保について考えた。
山口局長は、 今回の2事件には被害者が小1女児で発生が下校途中だったという共通点があることから
「管内でも油断はできない」 とし、 子ども一人ひとりの安全策を講じるための学校と家庭、
地域の連携や、 子どもを1人で登下校させず、 子ども自身に危機回避能力を身に付けさせるため、
「更に指導を充実させる必要がある」 と説いた。
同教育局の説明によると、 今年4月から11月末までに中丹3市3町で子どもたちが
「声をかけられた」 「体を触られた」 「下半身を見せられた」 などの不審者情報は48件あり、
うち綾部市内は15件。
この日は福知山市の遷喬幼稚園による安全教育の実践発表があった。 登壇した安井順子教諭は同園の教職員が3人しかいないことから、
「職員全員で不審者に対応しなければならない場合、 園児だけで避難して助けを求める力をつけなければならない」
と述べ、 日ごろから園児たちが近くの小学校へ避難するなどの訓練を行っている事例を紹介。
小・中学校や地域ボランティアの代表らによるパネルディスカッションでは、
「子どもの危機管理能力に差があり、 犯罪者がつけ込みやすい」 「どの子どもがいつごろ帰宅するのかを地域住民が認識し、
協力できないか」 など意見が交わされた。
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