はるばる180キロも空の旅 
             
            倉敷の園児放った  
             風船が飛んで来た 
             
            味方町の菱田友利さんが拾う 
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             180キロも空の旅をしたんだね、 と園児らびっくり―。 岡山県倉敷市の中島保育園
            (武部登志子園長、 92人) の園児らが8日の運動会でカードを付けて大空に飛ばした風船が、
            味方町の菱田友利さん方まで飛んできた。 菱田さんは綾部市の紹介資料や地図をさっそく同保育園に送ったが、
            園児も保育士も、 見知らぬ町から届いた返事に大感激している。  
             
             菱田さんが自宅の庭の木に何かが引っかかっているのに気がついたのは、 園児らが風船を飛ばした翌日の9日。
            初めは小鳥かと思ったが、 動かないので竿(さお)に引っ掛けて取ってみると、
            破れた風船がついたカードだった。  
             
             はがき大のカードには 「創立30周年記念運動会なかしまほいくえん」 の文字が印刷され、
            手書きで 「そう、 0さい」 とあった。 同保育園では運動会で200個の風船を飛ばしたが、
            そのうちの100個に園児の名前と年齢を書いたカードを付けた。   
             
             カード付きの風船は、 倉敷市と綾部市の中間の兵庫県市川町にも届いて拾った人から連絡があり、
            園児らが返事を書いたという。  
             
             菱田さんには5歳と3歳の孫がいて保育園に通っている。 菱田さんは 「中島保育園から返事が届いたら、
            保育士の先生や園児たちにもこの風船の話をしてあげたい」 と話している。  
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