“落語談義”でほのぼの交流 
             
            落語家の桂三扇さんが 
            91歳の落語ファン慰問 
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             FMいかるのパーソナリティーを務める落語家の桂三扇さん (35) が30日、
            小畑町のケアハウス日向館 (的場康典施設長) を訪れ、 施設に入所している落語好きの大槻五郎さん
            (91) と落語の話で盛り上がった。  
             
             同町出身の大槻さんは、 大阪でのマンション管理人の仕事を終えた10年ほど前に奈良県へ引っ越し、
            そのころから、 何気なく聞いた落語の面白さに魅せられて落語のラジオ番組をカセットテープに録音するようになった。
            これまでにためたテープは約250本にもなる。  
             
             その後、 大槻さんは昨年9月に同施設に入所。 昨年10月には交通事故で足を悪くし、
            今年4月には盲腸癌で手術をするなど大変な時期もあったが、 今は元気に暮らしている。
             
             
             そんな中、 大槻さんが病院へ通院する際に送迎サービスを受けているNPO法人・あやべ福祉フロンティアの曽根庸行理事長
            (65) が、 大槻さんが落語を好きだと知り、 三扇さんを紹介した。  
             
             大槻さんの部屋を訪れた三扇さんは、 ずらりと並んだ落語のテープに「聴いたことのない人の落語もある」
            とビックリ。 三扇さんは小話を披露したあと 「どんな落語家が好きですか」
            と質問すると、 大槻さんは 「桂米朝が好き」 と笑顔を見せるなど、 2人はしばし、
            落語談義に花を咲かせた。  
             
             大槻さんは 「人とこれだけ落語の話をするのは初めて」 と大喜びし、 三扇さんは
            「来年2月19日に西町1丁目のI・Tビルで 『あやべ寄席』 があるので、 ぜひ来て下さい」
            と語りかけた。  
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