お参りがグッと楽に!
神宮寺町 綾部中正門前の「滝不動尊」
谷底から道路沿いに遷座
奉賛会が祠の新調と併せ法要営む
階段上り下りせず参れて、うれしい
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お参りがしやすくなりました―。 綾部中学校正門前の神宮寺町加迫にある 「滝不動尊」
霊場で25日、 祠(ほこら)の新調と移転工事の完了を祝う法要が営まれ、 滝不動尊奉賛会
「滝の会」 (安坂保代表) の会員や寄進者、 地元住民らおよそ80人が参列した。
霊場内にある役行者(えんのぎょうじゃ)坐像には 「天保三年」 (1832)
と刻まれている。 かつては四尾山からの豊富な水が滝となって落下していたことから、
井倉の辺りの水田を潤すとともに、 太平洋戦争のころまでは滝に打たれて行をする人たちも多くあったという。
戦後は社会の変化に加え、 昭和40年秋の台風被害で荒廃。 しかし同43年に奉賛会を結成し、
その後も数度にわたって周辺整備をするなどして守ってきた。 現在は主に地元・西神宮寺自治会の住民有志らの手で管理が行われている。
今回は、 昨秋の台風23号による倒木や、 祠そのものの老朽化、 奉仕者の高齢化などを考慮し、
谷底にあった祠を道路沿いまで移して遷座(せんざ)。 祠も新たに総ケヤキ造りのものに変えられ、
そばには四方八洲男市長の筆による 「人間皆兄弟」 と書かれた碑が建てられた。
この日は、 田野町の小学生ら8人による 「坂本太鼓」 の演奏のあと、 法要が営まれた。
参列したお年寄りの中には 「急な階段を上り下りせずにお参りが出来るようになってうれしい」
と話す人もいた。
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