9月1日からの伝統漁法 「やな漁」 の開始に向けて、 下原町の由良川河川敷で22日からやなの設置作業が始まった。
この日夜には鷹栖町の市基幹集落センターで、 新たに結成された 「あやべ山家観光やな漁保存会」
の総会が開かれ、 会規則や役員、 事業計画などを決めた。
昭和30年ごろから途絶えていたやな漁を観光資源として活用しようと、 やな漁は山家地区の住民有志らによって平成4年に復活。
毎年9月の1カ月間、 開設されるやなには市内外から多くの人が訪れるようになった。
当初から取り組んできた山家観光やな漁保存会のメンバーが高齢化したのに加え、
昨年10月の台風23号による増水などでやなを構築していた鉄パイプが流出したり、
破損したため、 やなの設置を断念する話も出ていた。 そして同保存会は解散した。
しかしやな漁の継続を願う声もあり、 「あやべ山家観光やな漁保存会」 を再結成させて今年も実施することになった。
やなの資材購入などに必要な経費を捻出(ねんしゅつ)するため、 市民らから協賛金を募る活動も進められている。
「あやべ山家観光やな漁保存会」 の主な役員は次のみなさん。
会長=小林安夫▽副会長=松原好一(会長代行総務担当)四方明(庶務担当)有道大作(会計担当)四方宏治(財務担当)西村達治(会員綾部担当)
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9月からの「やな漁」に向け設置作業が始まる
新たに結成された「あやべ山家
観光やな漁保存会」設立総会も
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