安城さん 古里で初の公演
綾部出身の元タカラジェンヌ
会場いっぱいの聴衆を魅了
鳴海さんとデュエット披露も
綾高生の莉恵さんも楽器演奏で“姉妹共演”
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綾部出身の元タカラジェンヌ・安城志紀 (本名・山口有紀) さん=東京都=の、
宝塚歌劇団退団後初となるコンサート (あやべ市民新聞社後援) が7日夜、
西町1丁目のI・Tビルで開かれ、 会場に詰め掛けた満員の聴衆を前に、 古里で美声を披露した。
安城さんは宝塚歌劇団雪組で活躍。 澄んだ歌声と優れた歌唱力、 穏やかな雰囲気の男役として60以上の公演を務めたあと、
今年4月に8年間の宝塚生活にピリオドを打った。
会場入り口には開演前から、 少しでもいい席に座ろうと、 市民らが1階フロアまで続く長い行列を作った。
開演後、 安城さんが登場すると会場から割れんばかりの拍手が。 曲の合間には安城さんが
「10年前に歌と共に綾部を出て、 10年たって歌と共に綾部に帰ってきました」
と語りかけた。
今回のステージにはスペシャルゲストとして、 父親が綾部出身という鳴海じゅんさん
(元宝塚歌劇団星組) も友情出演。 「見上げてごらん夜の星を」 などをデュエットし、
駆け付けた鳴海さんの両親や親せきの人を含む満員の聴衆をタカラヅカの世界へ誘(いざ)なった。
また、 3人のバンドメンバーとは別にコンサートの後半、 綾部高校の制服姿の女の子が登場。
クラリネットを手に伴奏をした。 この女子高校生は安城さんの妹の山口莉恵さん(2年)。
この思わぬ姉妹共演に、 会場からも大きな拍手が送られた。
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