蚕は自分でお部屋を作って、 おねんねします―。 「綾部ベンチャー・ものづくりの会」
(若山行正会長) が販売した蚕の飼育セットを購入した有岡町の吉美保育園 (由良茂文園長)
を13日、 若山会長が訪れ、 園児たちに蚕の話をした。
かつて「蚕都」と呼ばれ養蚕が盛んだった綾部の伝統を子どもたちに伝えることなどを目的に、
同会は 「わくわくお蚕さん飼育セット」 と名付けた商品を開発した。 今年5月から販売を始め、
これまでに購入した同園や市内の小学校などのほか、 宝塚市などの個人が7月から蚕を育てている。
同園には7月1日、 3令の幼虫100匹が届き、 園児たちは興味深く蚕の様子を観察している。
えさとなる桑の葉は里町の人から提供を受け、 蚕は順調に成育。 初めて見る蚕の姿を
「新幹線みたい」 と表現する子もいるそうだ。
この日、 若山会長は5令となった蚕がいよいよ繭を作り始める段階に入ってきたことを分かりやすく説明した。
若山会長は 「蚕を飼うことは、 虫の神秘や動物の生死などを学べるいい教材になる。
蚕をきっかけに将来、 自然科学の分野へ進む子が増えれば」 と願っている。
同園では今後、 園児たちが繭を人形作りに利用し、 蚕の飼育を継続していくことにしている。
同会は、 9月に配布する2回目の飼育セットの購入希望者を8月20日まで受け付けている。
セットの内容は3令の幼虫100匹と飼育容器、 飼育解説書などで、 価格は飼育の指導料も含め6千円
(税込み)。 問い合わせは若山会長 (42・2778) かグンゼ博物苑 (43・1050)
へ。
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「蚕は自分でお部屋作り おネンネします」
ものづくりの会の若山会長が
飼育始めた吉美保育園を訪問
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