高齢者や乳幼児のノロウイルス感染による死亡が報告されるなか、 府中丹東・西両保健所は19日、
管内の福祉施設関係者を対象とした、 同ウイルスなどの発生やまん延を予防するための研修会を里町の市中央公民館で開いた。
研修会には、 高齢者や障害者の77福祉施設から関係者131人が参加。 医学博士の中村泰三・同東保健所長が、
「ノロウイルスは生ガキなどの貝類で見られるが食品中では増殖せず、 人の腸管内で増えて嘔吐(おうと)や下痢などの胃腸炎の症状を引き起こす」
などと概要を説明した。
中村所長はまた、 「ウイルスの潜伏期間は短く、 1〜2日で改善するため感染症法では感染率が最も低い部類だが、
抵抗力の落ちている高齢者や幼児では数個から百個程度でも体内に入ると発症する」
と語り、 排泄物(はいせつぶつ)などから感染するとして手洗いなどの衛生管理の徹底を求めた。
このあと、 同東保健所環境衛生室の玉井陽一副室長が、 感染症胃腸炎と食中毒予防について更に具体的に説明。
同西保健所の池内希和保健師と佐藤裕見子保健室長が、 2次感染防止のための消毒方法などを指導した。
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ノロウイルス感染を防げ!
保健所が福祉施設対象に研修会開く
手洗いなど衛生管理の徹底を
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