人の目を引く「変木」作品群
大島町の田中巽さん(71)
干支の「鶏」を模った力作も
次々と仕上げては玄関先に展示
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大島町の田中巽さん (71) は、 市道に面した自宅玄関先に今年の干支(えと)の鶏を模(かたど)ったものなどの
「変木」 を使った作品を展示しており、 道行く人の目を引いている。
田中さんはかつて製材所に勤務していた。 40歳のころ仕事で訪れた兵庫県和田山町の木材市場で、
高さが約1・5メートル、 幅50センチほどの変木を使い 「昇り竜」 をイメージした作品が販売されているのを目にして変木に興味を持った。
その後、 仕事の関係のほか、 河原や山を歩いては作品に出来るような木を探し、
「これは」 と思える変木が見つかると持ち帰り、 作品に仕上げるようになった。
ただ、 20年ほど前に転職したことから田中さんは制作の手を止めたが、 退職を機に復活させた。
作品は主に動物をイメージしたもの。 「この木は猿に出来る。 これは鶴亀になる」
などと、 変木探しをする中で作品のテーマを決めていく。 昨年10月20日の台風23号のあとも、
象を連想させる流木を見つけ、 持ち帰って面白い作品を完成させた。
「関心のない人にとってはただの木片や枯れ木でしかないが、 その木を眺めながら何になるだろうかと想像を膨らませていくことは非常に楽しい」
と言う田中さん。 これまでにおよそ50体を作ったが、 知人にプレゼントしたものも多い。
昨年は、 市や地元中筋地区の文化祭にも作品を出品した。 現在、 自宅玄関前に20点ほどを並べている田中さん。
「これからも面白い形や珍しい木が見つかれば、 それを材料にして作品を作りたい」
と創作意欲は旺盛おうせいだ。
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