2日に金沢市で近畿など3地区の民俗芸能大会
「太刀振」「太鼓踊」舞台発表へ
中筋町の島万神社無形文化財保存会
府代表で綾部からは初の出演
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金沢市の石川県立音楽堂邦楽ホールで22日に開催される第46回 「近畿・東海・北陸ブロック民俗芸能大会」
(同大会実行委など主催) で、 京都府代表として中筋町の島万神社に伝わる
「太刀振(たちふり)」 と 「太鼓踊(たいこおどり)」 を同神社無形文化財保存会
(木下芳信会長) が舞台発表することが決まった。
同大会は、 各地の民俗芸能を広く公開することで民俗文化財への理解を深め、
保存・継承につなげようと開かれている。 今回は和歌山と愛知、 大阪、 京都、
奈良、 三重、 兵庫、 滋賀、 富山、 福井、 岐阜、 石川の計12府県を代表する団体が一堂に会する。
同大会に綾部の団体が出るのは初めて。
島万神社の太刀振と太鼓踊は、 毎年10月の秋の祭礼の時に氏子たちによって拝殿で奉納されている。
太刀振は 「オンヤー」 の掛け声とともに2人1組で刀や長刀(なぎなた)などを打ち合い、
太鼓踊は小太鼓の音頭による素朴な踊り。 これらが同時に演じられるのが特徴だ。
太鼓踊は昭和41年に市指定無形民俗文化財、 太刀振と太鼓踊は60年に府登録無形民俗文化財になっている。
同神社無形文化財保存会の会員は、 氏子となる中筋町全戸と七百石町の一部の住民。
今回、 同大会に出演することについて木下会長は 「府を代表して出られるのは名誉なこと」
と話す。 一方、 少子高齢化など時代の変化に伴い、 この伝統芸能を継承していくのが困難になった面もあるそうだ。
当日の開演は正午。 同神社無形文化財保存会は4番目に舞台に立ち、 本来の内容を短縮させた
「舞台用」 のものを演じる。 同大会は入場無料。
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