西坂町の芦谷福治さん (65) が15日、 あやべ市民新聞社に 「自家用に育てているジャガイモの1株が実をつけた」
という連絡をしてきた。 府中丹東部農業改良普及センターによると、 「品種によっては、
実をつけるものもある」 というが、 芦谷さんが育てている男爵では 「かなり珍しいケース」
らしい。
芦谷さんは昨秋、 京都丹の国農協から種イモ5キロを購入。 自宅近くの50平方メートルの畑で育てている。
栽培法は 「これまでと同じで何も変わったことはしていなかった」。 ところが、
連絡をした日、 この畑の様子を見に行って直径2センチほどの 「プチトマト」
のような2個の青い実があるのを発見した。
同センターによると、 最近開発された 「きたあかり」 という品種であれば、
実をつけた事例はある。 しかし、 男爵やメークインだと珍しく、 特に男爵では
「極めてまれ」 だという。
理由は、 西日本など北海道に比べて気温の高い地域では花は咲くものの、 受粉能力のある花粉が作れないことにある。
さらに 「男爵は北海道でも実をつけない場合が多い」 そうだ。
珍しい男爵イモの実を手にした芦谷さんは、 「種が取れればまいてみたい」
と言っているが、 同センターは 「(種イモから出来た実だけに) 性質が異なっており、
どのようなものが出来るかわからない」 と話している。
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「男爵では珍しいケース」
西坂町の芦谷福治さん方の畑
ジャガイモが実つける
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