市が募集している 「豊里梅クラブ」 の会員は、 6日現在の口数で定数の半分を超える112口となっている。
同クラブのメンバーは舘町の以久田野農村公園内に整備された「梅林公園」の“梅の木オーナー”で、
今年は同公園で初めての収穫作業を計画している。 また、 引き続き会員の募集も進めている。
同公園は、 昭和62年3月に策定された 「第3次市総合計画」 の中で、 先端農業ゾーンうちの重点課題の一つとして
「以久田野地区の農業総合公園建設」 と位置づけられた。 当初は、 公園内に花壇などを設けて
「花庭園」 などを建設する計画だった。
だが、 「花庭園」 は維持や管理にランニングコストがかかることから、 平成12年度の事業実施の際に見直しを行った。
ただ、 農村公園という事業の趣旨から、 「花」 などが楽しめることが求められる。
その結果、 実益も上がる植物として梅を植えることに変更した。
13年12月に完成した梅林公園は総面積約2・5ヘクタール。 このうち梅林の広さは約1・5ヘクタールで、
食用となる白梅の 「南高」 1060本や70本の 「林子紅梅」 など観賞用や交配用合わせて約1300本が植えられているほか、
芝生公園と遊歩道も整備された。
同公園の完成に伴って翌14年1月からは募集口数200とする 「豊里梅クラブ」
の会員を募り始めた。 3万円で会員になると、 収穫作業や梅の加工教室、 イベントへの参加や、
青梅や梅の加工品、 地元産品などのプレゼントがあるという内容。
平成14、 15の両年については、 木が未成熟だったため梅の実の収穫作業はできず、
会員には観賞用の梅から採れた実約30キロを使った梅酒と、 市生活改善グループのメンバーらが作った加工品の詰め合わせなどが贈られた。
現在の会員は1人が複数口(くち)を申し込んでいるケースもあり98人。 開園から3年目となった今年は、
食用梅もある程度の収穫が見込めることから会員を対象に 「初めての収穫」 を6月に予定。
市農林課では 「今から会員になった方も参加できます」 と話している。
同クラブの加入や問い合わせは同課 (42・3280代表) まで。
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「豊里梅クラブ」会員98人、口数は定数の半分超す112口
今年は初めて収穫作業を計画
市が「梅の木オーナー」引き続き募集
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