六本木ヒルズの幼児死亡事故を受けて
協立病院が回転扉の使用を中止
「100%安全」の確認が出来るまで
外国製で安全構造違うが現在、業者に点検作業依頼中
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26日午前、 東京都港区の複合施設 「六本木ヒルズ」 の森タワー2階正面入り口で、
大阪府吹田市の幼稚園児 (6) が自動回転扉に頭を挟まれ、 死亡した事件を受けて高津町の京都協立病院
(川ア繁院長) は、 同病院の玄関に設置している回転式自動扉の使用を同日夜から中止している。
同病院の扉は外国製で事故のあった扉とは異なるが、 「点検中で、 安全確認が出来るまで使用しない」
としている。 府は30日、 同病院に扉の使用中止を要請した。
旧綾部協立病院 (駅前通) の移転病院として今月1日にスタートした京都協立病院は、
新築に合わせて正面玄関に自動回転式扉を採用。 見た目の良さと空調の経費が抑えられるメリットがある。
一般的な開閉式の扉は入退出の際、 開いた扉からの外気の進入や施設内の空気の排出が起こるが、
回転扉では内外の遮断効果があり冷房や暖房の光熱費が軽減される。
同病院の回転式扉はスウェーデン製。 直径約5bで高さは約2・5メートル。
円筒内に反時計回りする回転盤があるのは、 六本木ヒルズと同じ。 だが、 回転する扉の枠部分などに
「ドアの衝突防止」 のセンサーが備えられ、 枠から10aセンチ以内の距離に障害物があるとセンサーが作動して扉が停止するシステムになっている。
同病院によると開院後、 「回転式に慣れないことから回転と反対方向に進むもうとしてガラス扉に当たった人はあった。
そのため進行方向を示す矢印の設置などの安全対策を講じているが、 扉に挟まれた事故はない」
と言う。 「ただ、 東京での事故も踏まえ、 現在、 業者に点検作業を依頼しており
『100%安全』 の確認が出来るまでは使用しない」 と話している。
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