市「ふれあいメール」事業 山家小でも取り組み
お年寄りと児童たちがペンフレンドになる例も
少子・高齢化の新たな交流の場として注目される
「子からパワーもらえるようで・・・」
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鷹栖町で一人暮らしをする四方昭子さん (73) 宅をこのほど、 地元の山家小学校の子どもたちが休日を利用して訪れた。
四方さんと子どもたちは、 市の 「ふれあいメール事業」 によるペンフレンドの関係。
全国でも初めてという同事業は、 少子・高齢化の進む地域住民にとって新たな交流の場としても注目されている。
同事業は、 平成13年度に始まった。 希望する一人暮らしの70歳以上のお年寄りに、
ボランティアが毎月1回、 はがきを出すというもの。 事業では郵便局の協力も得て、
配達員がはがきを届ける際に直接手渡すことで、 お年寄りの安否確認にもつなげている。
初年度は、 奥・中・口の3上林地区が対象だったが、 好評だったことから14年度は山家と物部、
志賀郷の3地区、 更に15年度には東・西八田の両地区まで広げ、 15年11月現在では8地区合わせて397人のお年寄りが参加している。
一方、 はがきを送るボランティアは昨年11月現在で市内の57人と綾部市以外の府内の8人、
府外の3人の大人68人のほか、 3上林地区を除く、 各対象地域の小学校5校と中学校2校、
それに豊里保育園とNPO法人 「わいわいネット」 も加わっている。
山家小学校の子どもたちが訪問した四方さんは、 山家地区で事業がスタートした昨年、
地元の民生児童委員の勧めもあって参加した。 「最初は、 返事を書くのも大変だ」
と思っていた。 だが、 やがて月に一度、 子どもたちが代わる代わる書いて送ってくれる1通のはがきが楽しみとなった。
四方さんは、 学校の様子や、 「少年野球や少女バレーの試合を見に来て」
と言ったことが記されたはがきを通して、 子どもたちをより身近に感じ、 同時に、
「子どもたちからパワーをもらっているようでうれしい」 と話していた。
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