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わがまち綾部のこの1年〜市民新聞に見る〜
2005
「あやバス」の運行がスタート  上林と東綾の2小学校が開校

府内初の京セラ生産拠点操業

市制施行55周年式典を催し 永井幸喜さんに名誉市民の称号

安城志紀さん古里で初コンサート   旧口上林小に3施設オープン

1月 京都丹の国農協が大規模再編進める

 【7日】昨年末から正月にかけ井倉町内の畑でハクサイなどの野菜が次々と盗まれた。 被害者たちは 「丹精込めて作った野菜を盗むなんて」 と怒りをあらわにしている。


 【21日】経営基盤強化に向け京都丹の国農業協同組合は4月から、 管内15のふれあいセンターをすべて廃止するなど大規模な再編を進める。


 【28日】京都地方法務局綾部出張所が3月22日で廃止されることに。 市内の土地や会社などの登記簿はすべて福知山支局へ移管されることになり、 市民に不便が生じる。

2月 「中学生新人駅伝大会」初めて開催

 【7日】地権者の理解が得られず、 長年にわたって拡幅工事がストップしていた上八田町内の府道物部梅迫停車場線で、 府は土地収用法に基づく手続きを経て地権者から用地を買収、 工事着手を可能にした。


 【11日】1月の火災で安場町の居宅が全焼した陶芸家のダグラス・ポランスキーさん(53)の家族らを励まそうと、 約50人の作家や音楽家が作品や演奏を提供したチャリティー「綾部春風展」が11日から青野町のグンゼ博物苑・集蔵で始まった。


 【18日】山家地区の国道27号を 「桜街道」 にしようと、 同地区の住民有志が16日、 「山家さくら会」 を立ち上げた。
 ※3月6日には会員たちが同国道の西原町から戸奈瀬町までの9カ所に30本のソメイヨシノの苗木を植えた。


 【21日】全国的にも珍しい 「中学生新人駅伝大会」 が20日、 栗町の市豊里コミュニティセンター一帯で初開催され、 男子は綾部A、 女子は山手A (兵庫県) が優勝した。

3月 綾部大橋が国の登録有形文化財に

 【4日】市議22人で構成する議会改革特別委員会 (佐々木幹夫委員長) はこのほど、 議員と理事者側が市政について論戦する 「一問一答」 方式を、 3月定例会から試行的に導入することを決めた。


 【21日】並松町と味方町をつなぐ綾部大橋が国の登録有形文化財になることが18日、 国の文化審議会の文科省への答申によって決まった。


 【28日】東部4小学校の統合に伴う閉校式が睦寄町の奥上林小と八津合町の中上林小で26日、 十倉名畑町の口上林小と鷹栖町の山家小で27日にそれぞれ行われ、 各校とも在校生や卒業生らに惜しまれながら長い歴史に幕を閉じた。
 ※4月6日には奥・中上林両小を統合した 「上林小」 の開校式、 7日は山家・口上林両小を一つにした 「東綾小」 の開校式がそれぞれ行われた。

4月 神内靖投手がプロ初勝利飾る

 【1日】 「あやべ市民バス」 (愛称・あやバス) の運行が、 1日からスタート。 新設された 「南北線」 の発着点となる田野町の松寿苑前ではこの日、 ケアハウス入所者らが始発バスに乗車した。


 【4日】綾部出身のプロ野球選手で福岡ソフトバンクの神内靖投手 (21) が2日、 千葉球場で行われた対ロッテ戦で中継ぎとして登板、 プロ入り4年目にして1軍公式戦での初勝利を飾った。


 【15日】30年前からほぼ毎日、 上野町の藤山 (標高201メートル) に登り続けている西村雅以さん (64) =西町2丁目=が14日朝、 同山の登頂1万回を達成した。


 【25日】財団法人・永井記念財団 (永井幸喜理事長) が解散し、 残った基金1億8500万円をすべて綾部市に寄付することに。 24日の第15回永井賞授章式で、 永井理事長 (89) が明らかにした。
 ※その後、 市は 「永井産業振興基金」 を新設。 6月定例市会で条例を制定したほか、 現在、 鍛治屋町の市里山交流研修センター敷地内に、 都市と農村の交流促進に利用する 「幸喜山荘 (仮称)」 の建設を進めている。


 【29日】 「綾部の古木・名木100選」 に入っている故屋岡町古和木の山口神社境内にあったエゾエノキが倒れて1年余り。 放置されたまま朽ち果てる運命にあった巨木を家具製造販売会社専務の森井神行さん (53) =大島町=が家具として甦よみがえらせることになり、 25日に搬出作業が行われた。

5月 物部町に「耕平地蔵」建立し開眼供養営む

 【18日】市街化調整区域内にある井倉と青野、 延、 大島、 上延の5つの町のうち、 府の条例で都市計画法に基づく開発許可の基準が緩和された町内の5地区で4月から、 これまで制限されていた住宅や店舗などを建築できることに。


 【25日】昭和61年10月に物部町の府道物部梅迫停車場線でダンプカーにはねられて死亡した、 当時物部小4年の本田耕平君のめい福と、 通学する子どもたちの交通安全を祈ろうと、 事故から18年余り過ぎた22日、 耕平君の親戚しんせきらが事故現場近くの府道沿いに 「耕平地蔵」 を建立、 開眼供養を営んだ。

6月 田町や川糸町にアライグマ出没

 【8日】市は今年3月末で閉校した睦寄町の奥上林小学校の校舎の一部を7月から有料で貸し出す。 旧教室は1室につき月1万円。


 【15日】今月初め、 田町と川糸町でアライグマが出没した。 アライグマは6月1日に施行された 「外来生物法」 で特定外来生物に指定され、 飼育や輸入、 野外に放つことなどが禁止されている。


 【22日】京セラグループの府内初の生産拠点となる京セラSLCコンポーネンツ (嶋田誠社長) の操業記念パーティーが20日、 味方町の同工場で行われた。 同社は京セラSLCテクノロジーの100%子会社。 デジタル機器などに搭載する有機高密度配線基板を製造する。

7月 やな漁保存会が再設置に向け活動

 【8日】平成の綾部を100年後の子孫に伝えようと、 上野町の町井貞一さん(99)が、 市民から募ったメッセージなどを収めたタイムカプセルを封印。 7日には市役所に四方八洲男市長を訪ね、 カプセルを手渡した。 市長は、(5年後の) 市制施行60周年記念事業として上野町の藤山山頂に埋めることを約束した。


 【20日】4月19日に宝塚歌劇団を退団した綾部出身の元タカラジェンヌ、 安城志紀さんが初のソロコンサートを西町1丁目のI・Tビルで開くことに。
 ※市民の期待は盛り上がり8月7日のコンサートは満員の盛況だった。


 【27日】昨年10月の台風23号によって下原町の由良川河川敷で 「やな」 を失った、 あやべ山家観光やな漁保存会が、 やなの再設置へ向けて募金運動を開始。
 ※会員らの奮闘で、 9月1日には例年通り1カ月間の観光やな漁がスタートし、 多くの観光客を集めた。

8月 電力小売用発電施設 工業団地内で稼働

 【1日】総合エネルギーサービス業の 「エネサーブ」 がとよさか町の府綾部工業団地内に建設した電力小売用発電施設 「綾部エネルギーセンター」 が完成、 1日から稼動を始めた。


 【3日】昭和25年に府下4番目の市として綾部市が誕生してから55周年を迎えたのを祝う式典が1日、 里町の府中丹文化会館で市民ら600人が出席して行われた。 席上、 新庄町出身でホームセンター 「ケーヨー」 会長の永井幸喜さん (87) =千葉市=に名誉市民の称号が贈られた。

9月 上林川でブラックバス漁業関係者らに衝撃

 【12日】第44回衆議院総選挙は11日、 投・開票が行われ、 京都5区は財務大臣の谷垣禎一氏 (60) が圧勝で連続9選を果たした。


 【14日】健康への被害が懸念されているアスベスト問題で、 平野正明市議らが市会で質問。 市側の答弁では、 志賀児童プールの機械室など10施設で吹き付けアスベストが確認されたという。


 【19日】山家地区など周辺地域の自治会連合会が市内バス路線対策検討委員会に出していたバス路線新設などの要望書の取り扱いをめぐって、 同委員会は奥上林、 山家、 於与岐の2地区1地域に 「自主運行バス」 を走らせることを提案。 3つの自治会連合会などは住民の意見集約に入った。


 【26日】これまで上林川で確認されたことがなかったブラックバスが、 アユ捕獲用の網に相次いでかかり、 漁協関係者に衝撃を与えた。 ブラックバスは魚食性が強く、 外来生物法で移動などを禁止する 「特定外来種」 に指定されている。


 【30日】市議会の定数が4議席減って、 18議席で争われることになった。 議員提案の市議会議員定数条例の一部改正案が28日の本会議で可決されたことによるもの。 来年8月に行われる市議会議員選挙は、 激戦が予想される。

10月 大阪府池田市で綾部をアピール

 【3日】市は、 行財政健全化へ向けて市債発行の抑制や借金の繰り上げ償還を進めているが、 その結果、 市の借金の残高が2年連続で減少した。 市がまとめた平成16年度決算案で明らかになった。


 【5日】市土地開発公社がJR綾部駅北側の井倉新町に保有する土地1371平方メートルが、 有限会社ホテルロイヤル綾部に売却された。 同社は、 来年夏の開業を目指し、 ここに6階建てのビジネスホテルを建てる計画。


 【7日】市内の農業団体などが連携して綾部の魅力を都市住民らにアピールするイベント 「人生を変える農業・農村〜ステージは綾部〜」 が2日、 大阪府池田市で初めて開かれた。 農作物などの綾部産品を展示・即売するコーナーは盛況で、 フォーラムには170人が参加した。


 【26日】山家地区自治会連合会などが今年8月に市に提出した山家幼稚園 (鷹栖町) の存続を求める要望書に対する市教委の説明会が21日、 鷹栖町の市基幹集落センターで開かれ、 市教委は平成17年度限りで同園を閉園する考えを明らかにした。

11月 尊氏公生誕700年祭 盛大に武者行列も

 【4日】 「伝心―綾部から世界へ」 と題した展示会が13日まで、 青野町のグンゼ博物苑・集蔵を主会場に開かれた。 グンゼの創業者・波多野鶴吉翁や大本の出口なお開祖ら綾部を代表する偉人の遺品や作品が展示され、 延べ4500人余りが期間中に来場した。


 【9日】 「黒谷和紙工芸の里」 と 「和紙工芸研修センター」、 「口上林郷土資料室」 の3つの施設が、 今年3月末で閉校した旧口上林小学校 (十倉名畑町) の校舎などを利用して整備され、 6日にオープンした。


 【9日】元市教委技師の山本道成さん (35) が、 第47次南極地域観測隊に参加することになった。 28日に空路日本を出発。 南極ではオーロラや大気の観測をする。


 【16日】市内でただ1軒だったジャズ・バー 「ナッチェス」 (西町2丁目) が11月末で閉店し、 カラオケ・バー 「ガロ」 として再出発することになった。 プロ・ミュージシャンによるライブ演奏会を楽しみにしていたジャズファンらが、 閉店を惜しんだ。


 【18日】福知山市の男性が3日、 青野町の由良川に産み付けられたサケの卵の撮影に成功。 サケ放流事業の関係者によると、 市内でサケの産卵が確認されたのは恐らくこれが初めてという。


 【23日】五泉町に住むフランス出身のシャンソン歌手、 ミッシェル・フローさん (64) が、 綾部で初めてのコンサートを27日、 八津合町の市観光センターで開くことに。
 ※コンサートには130人が詰めかけ、 ミッシェルさんの迫力ある歌声に聴き入った。


 【28日】綾部ゆかりの武将・足利尊氏の生誕700年と綾部市の市制施行55周年を記念して27日、 武者行列などのイベントが安国寺町などで盛大に行われ、 メーン会場の安国寺ロードパーキングは3500人の来場者でにぎわった。