買い物帰り、
娘のポケットに
あめやチョコレートが…
その都度、繰り返し教えて
自己主張を受け止め焦らずに
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【質問】買い物から帰ると、娘があめやチョコレートをポケットに入れていたり、手に持っていたりすることが何回かありました。欲しい物はお金を払って買わなければならないことを、よく言って聞かせているのですが…。悪いことの意識はまだ持てないのでしょうか。しばらく様子を見ていていいものでしょうか。今のうちに、きつく叱(しか)っておくべきでしょうか。
(2歳5カ月の女児の母)
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【回答】
2歳といえば、ある程度の言葉を理解し、先の見通しがつけば待つことも出来るようになる時です。
同時に自己主張も強くなり、相手の気持ちや都合を考えず、自分の思いを押し通そうとする「いやいや」の行為が激しくなる頃でもあります。
こうした心情を理解せず、大人の考えだけで叱ると、親子の仲がこじれることもあります。まずは自己主張を受け止めてあげることが大切でしょう。
躾(しつけ)は「大人の押し付け」ではないことを十分に心に留めて、焦らず子どもと折り合えるポイントを見つけていくことが大切です。
どうしても伝えたいことは、その都度、繰り返して教えてあげて下さい。積み重ねた時間は必ず子どもの心に残りますから、ママの言うことにも耳を傾けられるようになるでしょう。
いくつかの例を挙げておきますので、参考にして下さい。
@最初にお菓子を一つ選ばせる。あるいは子どものために買う予定のウインナーなどを持たせ、「お金を払うまではママと一緒にいてね」と約束をさせる。
A最初に「触らないでね」と短い言葉で伝えておく。商品が並べてある側にママが立ち、子どもの手を引いて歩く。この時「お店の人に叱られるよ」とか「壊しちゃうから」とかいろいろ言わないで、繰り返し「触らないでね」と言い続ける。
B買い物に興味を持つように、イラスト入りの買い物リストを持たせ、「ピーマンはどこかな?」「買い物を早く済ませたいので、一緒に探してね」と、ほかのことに興味を持たせる。
C先の見通しがつけば、待つことが出来るようになる。言葉も分かってくる時期なので「帰ったらおやつにしようね」と、その後の楽しみをつくり、カートに乗せて素早く買い物を済ませる。そして「ちゃんと待っていて偉(えら)かったね」とたくさん褒(ほ)める。
未然に防ぐためには、行動を共にして下さい。
(市家庭児童相談室)
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