牛乳を飲めるようにするには
まずは苦手意識の克服から
苦手な食べ物に良いイメージを
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【質問】来春入学を控えた息子は牛乳が大の苦手で、 全く飲めません。 シチューやスープに混ぜると大丈夫なのですが、 牛乳だけを無理に飲ませると腹痛を訴えたり下痢をしたりします。 小学校では給食に牛乳が出るので、 入学までに飲めるようにしておきたいと思っています。
「お腹が痛くなる」のは精神的なものが影響していることもあるのでしょうか。 精神面のケアと実際に飲めるようになるにはどうすればいいのか教えてください。 (5歳7カ月男児の母)
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【回答】食べ物の好き嫌いにはいろいろな背景があります。
まず、 味や食感、 見た目などが苦手で嫌いなことがあります。 慣れない食材や味はおいしいと感じにくいものです。
例えば外国の料理は最初、 口に合わないこともありますが、 何度か食べるとそのおいしさに気付き、 好きになるということがあります。 子どもというのはまだまだ食体験が浅く、 嫌いな味、 食感があります。 でも、 成長と共に色々な物を食べる事で味覚も成長していきますので、 色々な食体験をさせてあげる事が大切です。
次に、 嫌な出来事とその食べ物とが重なり、 その食べ物が嫌いという事があります。 ある食べ物を食べたあと嘔吐(おうと)したとします。 本当は体調が悪い時にたまたまその食べ物を食べて嘔吐したにもかかわらず、 その食べ物と辛(つら)い思いをした経験が重なり食べられなくなるなどです。 こんな場合は無理に食べさせようとするより、 しばらく時間をおいて嫌なイメージが薄れてからまた出してみるのが得策です。
いずれにしても、 苦手な食べ物と良いイメージをドッキングさせていくと克服しやすいです。 方法は簡単です。 おなかをしっかりすかせて、 楽しい雰囲気で食べる事です。 おなかがすけばおいしく感じられ、 楽しい雰囲気だと食も進みます。
お子さんの場合、 入学を控えておられ、 なんとか牛乳を4月までに飲めるようにしておかなければというお母さんの焦りが、 お子さんにプレッシャーとなって伝わっているかもしれませんね。
気持ちはよく分かりますが、 「今は飲まなくても小学校に行けば飲むようになるわ」 と楽に構えてみてはいかがでしょうか。 友だちと一緒だと案外飲めるものです。
(市保健推進課)
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