太陽公園
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世界を一周したような体験
様々な遺跡や石像のレプリカ設置
兵庫県姫路市にある太陽公園は、数多くの石の建造物や遺跡、石像のレプリカが設置されたテーマパーク。社会福祉法人が運営しており、園内には福祉施設が併設され、障害者の雇用の場ともなっている。
まずはモノレールで、ドイツ南部のノイシュヴァンシュタイン城によく似ているという白鳥城に向かう。
白鳥城は高さが45bあり、姫路城よりも14bも高い。前庭の整然とした石畳、半円形のバルコニー、窓や支柱の形。一つとして同じ高さのものはない塔。外壁に施された飾りや模様。再現された中世ヨーローツパの古城は、独特の雰囲気と美しさがあった。
城の屋根には、飛び立とうと両翼を広げているハクチョウの像がある。城内には、世界各国の手の不自由な人が口や足で描いた絵画が展示されている。
そして、石のエリアへ行く。中国の狛犬(こまいぬ)に迎えられると、牙のある神像、戦士の支柱、巨石像…と続く。ユーモラスな表情や仕草のもの、あり得ない体型の石像が並んでいる。一つひとつ、前から横から後退りして見入る。
しかし、行く先にはあるわ、あるわ、石像が。「こんなことしていたら、追いつかへん」と思い、サラリと見て通ることにする。
それでも、モアイ像や空中都市マチュピチュの遺跡、人魚像、小便小僧など、聞き覚えのあるものには、ついつい足が止まってしまう。
20世紀最大の発見といわれる秦の始皇帝陵の兵馬俑坑(へいばようこう)を再現したコーナーでは、こっちを向いた1千体の像に、思わず「ワァー」と声を上げるほどの壮観さだった。
全長2`の万里の長城やパリの凱旋門、インドの磨崖仏(まがいぶつ)、ピラミッド、スフィンクス、直径1b余りの巨大な石の貨幣、日本最古の寺院といわれている鶏足寺など。
一気に世界を一周したような、いささかの疲労感と満腹感。そして、この公園の広大さ、発想の意外さに呆然としてしまった。とにかく「すごい」の一言。
ルート
舞鶴若狭自動車道、中国自動車道を経て山陽自動車道に入り、山陽姫路西インターで降りる。最初の信号を右折し、約5分。
メモ
開園時間は午前9時から午後5時まで。入場料は大人1300円、小中学生600円、小学生未満は無料。問い合わせは@079・266・6600。
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