篠山城
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「築城400年祭」開催中
10月まで多彩なイベント
篠山城は関ケ原の戦いのあと、まだ勢力を温存する西日本の諸大名と大坂城を分断するため、徳川家康の命により築城された。この城が今年で築城400年を迎えたのを記念し、市を挙げての祭りを4月から10月30日まで開催している。
この期間、各町の夏祭りや秋祭り、デカンショ祭、お城将棋、蛙おどり、「丹波國篠山藩おもてなし料理」と内緒の名跡巡り、ふるさと街道ウオークなど、様々なイベントが計画されている。
今田町の陶の郷では、陶芸体験(6月末まで)や窯元路地歩きも開催。食、芸術、文化、歴史の多岐にわたる多彩なイベントが予定されている。
石垣と外濠(そとぼり)だけが残る篠山城跡に、城と同時に建てられたという大書院が平成12年に復元された。一大名の書院としては破格の規模で、古式の建築様式を備えている。
城跡の西には入母屋造り、茅葺(かやぶ)きで武者窓のついた白壁の小林家長屋門、藩主の警護役の家屋などが並ぶ武家屋敷がある。竹林と土塀に囲まれた家並みは凛(りん)とした趣がある。
また、東には狭い間口、深い奥行きの妻入商家群。大戸、千本格子、荒格子、中二階の出格子、ムシコ窓、うだつが残っていて往時がしのばれる。
全国にもほとんど残存していない漢学書関係の版木、狩野派の絵などを展示した青山歴史村。明治・大正の代表的な洋風建築の大正ロマン館。創成期から江戸末期までの丹波焼を展示した丹波古陶館など、城跡の周辺は、至る所で篠山の文化や歴史に触れられる。
城跡の北、大手前展示館では祭りの期間中、2週間ほどのサイクルで切り絵、俳句、生花、丹波木綿、陶器などの市民の力作の展示を行っている。
そして、市民に評判の駄菓子屋、地野菜屋、パン屋、丹波黒大豆・大納言小豆の専門店、ボタン鍋店、醤油(しょうゆ)店などがまち歩きの参加店になっていて買い物、土産選び、食事も大いに楽しめる。
城下町、レトロな街並み。歩くだけでもいろんな雰囲気が味わえた。
ルート
国道173号を走り、篠山市の丹波細工所交差点を右折。8キロ余り先(右手前方に喫茶店がある)を右折、篠山中学校横の交差点を左折、1キロ余りで篠山城。
メモ
問い合わせ=079・552・1117(丹波篠山築城400年祭実行委員会=篠山市築城400年祭推進課)
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