ハンギングの花、花、花
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花の中、鳥と遊べます
ポートアイランド南端に位置
道路工事や土地の造成と、まだ開発中の広大なポートアイランド。その南端部分の一画に神戸花鳥園はある。
殺風景とも言えるような中に、木造の長い和風の建物。これが花鳥園の表玄関で、花鳥園グループの原点、静岡県掛川市にある加茂荘の庄屋屋敷の長屋門をモチーフに造られたもの。
中に入るとフクロウコレクション。目は一点を睨(にら)み、「はく製?」と疑いたくなるほど動かない。目の上の羽根が眉毛のように立ち、キリッとした顔のミミズク。等間隔に並んだ5羽の10センチほどのコノハズクはなんとも可愛い。
次は、ペンギン池。泳いでいるもの、池に設けられた切り株の上に背中合わせで円になり日向(ひなた)ぼっこをしているもの。愛敬のある仕草に子どもたちが見入っている。
その奥は、花いっぱいのロビー。天井一面を覆うハンギングの花、花、花。赤に黄にピンクに白。その華やかさは息を飲むほど。この下でお茶や食事ができる。
更に進むとコイが泳ぎ、アヒルやカモ、オシドリや白鳥がいる中庭池。赤い瞳にレースのような頭冠羽をつけた珍しい鳥やキンケイ、クジャクもいて毛づくろいをしたり、入り乱れて遊んだりしている。
その左は二つのスイレン池。1年中満開の100種のスイレンの中には、世界でもおそらくここにしかないという亜属同交配の新種のスイレンもある。らしいのだけれど、残念ながら見つけられなかった。
そして、サイチョウやオオハシのコーナー。黒い体に白、紫、赤の色、オレンジや黄色の大きな口バシとコントラストのはっきりした鳥たち。鳴き声も高く大きく、よく通る。
繋(つな)がれてもいないのに勝手な行動はしない。飼育員の合図で来園者の手や肩に止まる。教えられた通り指先に餌を載せ、つっ突かれるのではないかと内心こわごわ指を差し出す。と、見事餌だけを食べてくれ、感心した。
鉢植えや苗、鳥やフクロウのグッズなどの売店がある。
ルート
舞鶴若狭自動車道から中国自動車道に入り神戸三田インターチェンジで下り右折する。六甲北有料道路を三宮六甲山方向に向かいポートアイランドを目指す。
メモ
開園時間=午前9時半から午後5時半▽入園料=中学生以上1500円。小学生700円。65歳以上1000円▽問い合わせ=078・302・8899
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