昨年のライトアップ
=丹波みらい研究会提供
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電飾で幻想的な空間に
23、24日にはコンサートも
船井郡京丹波町市森の琴滝は、40メートル余りの1枚岩から流れ落ち、林にこだまする水の音が琴の音に聞こえることからこの名がついたといわれている。この琴滝周辺をイルミネーションで飾り、琴滝をライトアップするイベントが「冬ほたる」。
駐車場から滝までの200メートルの遊歩道は、街の明かりが届かず漆黒の闇。その中で白と青に照らされた地面は海を思わせる。両脇の木々の枝が道の上を覆い、さながら光のトンネルの中を歩いているよう。
このイベントは、町の活性化を目指す若手商工関係者で結成するNPО法人「丹波みらい研究会」のメンバーによって始められた。5万個からスタートしたLED(発光ダイオード)は回を重ねるに従って増え、今年は35万個の点灯を予定している。
照明の設置、駐車場の整備、協賛金集め、ポスターやチラシの配布、開催中の警備、案内などを会員たちで行う。
最終地点は、琴滝というより光の滝。チューブ状の長さ50メートルの電飾を、琴の弦にちなみ13本垂らしてある。その様が滝つぼに映り、揺れる。さらに今年は、小川のせせらぎに200メートルのオブジェを増設する予定。
サンタクロースもキャラクターもいない。鮮やかな色彩もない。ジングルベルもにぎやかな音楽もない。木々と暗闇と白と青の明かり、川の流れの音があるだけ。だからこそ他のイルミネーションとは趣を異にする神秘さが漂い、幻想的な空間を醸し出しているという。
23、24日は午後6時30分からと7時40分から、ともえだ良平さんのオカリナ演奏、宮藤晃妃さんのジャズコンサート、ミュージックベルの演奏が行われる。
にしんそば、ぜんざい、カレー、コーヒーに加え、土日曜は大判焼きなどの屋台が出る。協賛金として駐車料金を受け取り、そのチケットでおそば1杯が無料で食べられる。
ルート
国道9号を京都方面へ。京都縦貫道丹波インターチェンジの手前にある「琴滝」という看板を左折。道なりに進んで約5分。
メモ
開催期間=12月13日から24日まで▽点灯時間=午後5時〜午後10時▽駐車料金=500円
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