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ちょっと ドライブ
たんたん温泉・福寿の湯豊岡市但東町
2008年(平成20)11月14日掲載
たんたん温泉・福寿の湯


たんたん温泉・福寿の湯

眺めよし、お湯もよし

豊かな自然生かしエコにも配慮


 7月にオープンした豊岡市但東町の「たんたん温泉・福寿の湯」に向かった。

 国道426号の登尾トンネルを出てしばらくすると、「久畑(くばた)関所跡」の看板。蛤御門(はまぐりごもん)の変に敗れた長州の桂小五郎が但馬へ逃げる際、身分を見破られそうになったところを出石の商人に助けられたという関所。危機を脱した桂小五郎が歩いたであろう但馬への道が、今も山中へ続いている。

 さらに国道を走ると、行列のできる店。卵かけご飯の「但熊(たんくま)」がある。茶色の硬い殻。プルンと盛り上がった黄身と白身。多目のしょうゆにも負けないしっかりとした濃い卵の味。ご飯とみそ汁、漬物。卵は使い放題で350円。

 そして目的地の「たんたん温泉」。古民家風の建物は周りの自然に溶け込んでいる。玄関の戸を開けると木の香り。さすが、県内産の杉や檜(ひのき)がふんだんに使われているとのこと。和紙と小枝で作られた行灯(あんどん)が並ぶ渡り廊下を進むと、「郷路の湯」と「高龍の湯」。

 大きなガラス戸になっているので、内湯でありながら存分に景色が見られ、戸を開くと開放感あふれる“野天風呂”になる。これは初めての経験で、たいそう気持ちが良かった。

 また、サウナもガラス張りになっていて景色が楽しめる。快晴の午後、すぐそばの木々、遠くの山並み、眼下の集落を眺めながら露天風呂につかるのはなんとも贅沢(ぜいたく)な気分。そのうえ、重曹泉の“美人の湯”とうたわれているだけに肌がしっとりつるつるになった気がする。

 小豆の枕や地場産の山菜、おはぎ、お餅、かりんとうなどが並ぶ特産品コーナー。手打ちうどんのこしと自家製のだしが自慢の飲食コーナーもある。この温泉は環境対策も万全で、ボイラーの排熱利用やソーラー給湯、太陽光発電、風力・太陽電池利用などを行っている。

 豊かな自然を生かしエコに配慮した、眺めよし、お湯よし、環境によし、の温泉だった。

ルート
 国道426号を走り登尾トンネルを出ておよそ3キロで久畑関所跡。さらに3キロで但熊。そのまま進み、出合の交差点を右折し、国道482号に入る。畑山橋南詰交差点を左折、約2・5キロで温泉。

メモ
 営業時間=平日午前11時〜午後10時、土日曜・祝日午前10時〜午後10時▽休館日=毎週火曜▽料金=高校生以上500円、5歳以上300円▽問い合わせ=0796・56・1511

http://web.mac.com/kishimojin/tantanspa/Welcome.html