雄大な自然の中にある
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地下280メートルの発電施設が見られます
水力発電の仕組みを分かりやすく解説
兵庫県神崎郡神河町にある関西電力の大河内発電所PR館。雄大な山々を背景に、「北欧風の山間の小さな花の村」はあった。ただ、当然のことながら豊かな自然と共に、コンクリートの大きな壁と銀色に輝き林立する鉄塔も目に入ってくる。
木の回廊に囲まれ広々とした庭園の中、石段を登りプラザに立つ。四方に点在する施設を見回しておいて、まずはセンターハウスへ。
案内係の方に勧められてティムバーランドに入る。ガラス張りの足下の下は模型の町並。天井からはミニチュアの家や木々が逆さまにぶら下がっている。「スイッチ入れます」の声と同時に一瞬暗くなる。
やがて光が射(さ)し、天井の家や木々が足下のガラスに映し出され、逆さまの意味を理解。電車が走り始め、パン屋が店を開けて水車が回り、メルヘンチックな町の1日が始まる。
電気がどんな所で使われ、人々の暮らしにどんなに深くかかわっているかがよく分かった。水力発電の仕組みの映像やダムのライブ映像を見られるコーナーもある。
木でできた輪投げや積み木で遊べる子どもハウス。色とりどりの花が咲いているグリーンハウス。リースやウッドボトルの販売、展示をしている花のハウス。
休憩やお弁当を広げるのにいい東屋(あずまや)などのログハウス。木のシーソー、アスレチック、木を積み重ねた小さな丘など木の遊具もある。
この発電所は自然の地形を生かした純揚水式発電所。高低差394・7メートルの上の池から下の池へ水が落ち、その勢いで最大128万キロワットの電気が作られている。
地下280メートルにある発電所の見学もでき、受け付けに申し込むと随時、シャトルバスで送迎してもらえる。轟音(ごうおん)の中で動く大きな回転軸や発電機は圧巻。
まだ冬の名残が強く、残念なことにここの自慢である花や緑は見られなかった。季節が変わり、木々が芽吹き、花が咲き、芝生が伸び、鳥たちがさえずるようになれば、さぞかしきれいで思いっきり体も動かせ楽しさも倍増しそう。
ルート
国道9号を走り、和田山ICで播但連絡道路に乗る。生野北第一ICで下り右折、約2キロ先の生野を右折する。9キロ余り走って右折すると1・5キロで着く。
メモ
開館時間=午前10時から午後5時半まで。休館日=毎週月曜日。入園料=無料。問い合わせは0790・35・0888。
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