滑り台やトンネルでも遊べる
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豊かな自然生かした公園
広さは東京ドームの88倍
三田市の豊かな自然を生かした広大な公園。市のシンボル・有馬富士や福島大池を中心に、416ヘクタール、東京ドームのおよそ88倍もの面積がある。
手入れの行き届いた花木や樹木に囲まれた遊歩道を、まずは「あそびの王国」へと向かう。
ふざけていて落ちてしまったカミナリ鬼の子を村人たちが助け、有馬富士の山頂から雲の上へ帰して以来、この辺りには雷が落ちなくなった―という三田の民話を基に、鬼にちなんだ遊具が設置してある。
あそびの王国の真ん中にそびえる大きな山は鬼ケ富士。てっぺんの角に登ると、はるか遠くまでが見渡せて爽快(そうかい)。長い滑り台、クネクネと曲がったトンネルもある。
大きなお茶碗(ちゃわん)、お箸(はし)、おひつ、七輪が置かれた「鬼の食卓」。おたまの滑り台やソラマメのいす、魚のトンネル、おもちの山と、食べ物の形をした遊具がある。どれもこれも大きくて、自分が小さくなったかのような錯覚をしそうになる。
雲の上から落ちてきたカミナリ鬼の子が迷い込んだ「みんなの村」。小さな家に小さな塀(へい)の迷路。砂場もジャングルジムも小さくて、ここでは自分が巨人なったような気分を味わえる。
自然の森の中は野鳥の広場、林の生態園。福島大池周辺は水辺の生態園、草地の生態園で、様々な場所に生息する動物や植物が観察できる。
ツツジやサツキが満開の花の道。毎日カマドで火を焚(た)いている江戸時代の茅葺(かやぶ)きの民家。ゴツゴツとした岩の模様がみごとな流紋岩の路頭。
真正面に有馬富士が見え、石畳にせせらぎが流れるガーデン階段。子どもたちが素足になって水遊びをし、歓声を上げていた。
迷った時に目安になるようにと、番号を書いた杭(くい)が50メートルごとに立ててあり、トイレも多い。車いすやベビーカーの振動が少なくなるように整備された遊歩道。遊具が硬いスポンジのようなものでつくられていて、ぶつかっても落ちてもけがをしない。お弁当を広げるのに十分な広さの休憩所もあちこちに設けられている。
赤ちゃん連れやウオーキングの夫婦、車いすのお年寄り。だれにも優しく、とても気持ちの良いきれいな空間。元気に遊びたい子どもから散歩や自然を楽しみたい人、程よい運動をしたい人など、だれもが楽しめそう。
ルート
舞鶴若狭自動車道を三田西インターで下りる。1つ目の信号を左折、次の信号を右折する。案内板に従って進み、約5キロ。
メモ
休園日=12月29日〜1月3日▽開園時間=午前9時〜午後5時▽入園料・駐車料=無料▽問い合わせは079・562・3040
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