熱帯の木々が茂るトロピカルワンダー
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自然と科学を身近に感じる施設
巨大温室や水槽、乗り物など多彩
福井県大飯郡高浜町にある 「エルどらんど」 は、自然と科学を身近に感じ、見て、触れて、楽しみ、エネルギーや科学の大切さを学んでもらおうという施設。
まずは、 熱帯雨林をテーマにした巨大温室 「トロピカルワンダー」 に入る。
気温も湿度も高いジャングルでムッとした空気。 でも、 あちこちから小鳥のさえずりが聞こえ、
期待が高まる。
うっそうと立ち並ぶマングローブやヤシ、 バナナの木。 枝と枝がからみ合って太い幹のようになっている樹木。
大きな木に巻きついて伸び、 やがてはその木を枯らせてしまうという 「しめ殺しの木」。どれもこれも見上げんばかりの大木だ。
屋根や壁に木の皮を使った樹の上の小屋は、危険から身を守り、 水や食べ物を絶やさず暑さや湿気をしのぐためのもので、いろんな工夫が凝らしてある。
川や池を模した水槽には、 独特な姿のいろんな熱帯の魚たちがゆったりと泳いでいる。
世界最大の淡水魚のピラルクーは、 人間よりはるかに大きく、 黒い影のようにスーッと現れる。
水槽の一部がガラス張りになっていたり、 水槽に顔が出せるようになっていて、
滅多に見られない視線から水中の魚たちの姿が観察できる。
また、 「サイエンスワンダー」 には、 ハンドルを回して電気を起こし、 ボールを移動させるボールコースター▽台に乗って性別のボタンを押すだけで自分の体内の水分量が分かる秤(はかり)▽昆虫の絵の穴に手を入れるとコオロギなどの鳴き声がするテーブル―などがある。
エネルギーと遊ぶおもちゃ箱だとか。
「ワンダーツアー」 では上下左右に激しく動くアメリカ製のシミュレーターライドに乗ると、
異次元の世界の映像が楽しめる。 ほかに、 高浜町の工芸品や若狭地域の自然や歴史、文化、伝統を展示紹介するコーナーがある。
屋外に出ると、 潮風を受け、 さざなみとたわむれながら海辺を散歩できる遊歩道。
花と緑の庭園でお弁当を広げたり、 くつろいだりできるガーデン。 広い芝生、
カラフルな滑り台のある広場があり、 海を見ながらのんびりできそうなスペースになっている。
500メートル先には「湯っぷる温泉」 や道の駅がある。
ルート
舞鶴若狭自動車道の大飯高浜インターを下り、 国道27号を福井方面へ約10分走ると、
左手に見える。
メモ
休館日=毎週月曜と年末年始。 ゴールデンウイークと夏休みは無休▽開館時間=午前10時から午後6時まで。
入館無料。 (ただし、 トロピカルワンダーは高校生以上400円、 中学生以下200円。
ワンダーツアーは500円)。 問い合わせは0770・72・5890。
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