心地良い高原でテントを張り、
キャンプをする家族連れ
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大自然の中でのキャンプは格別
日本初「風のがっこう京都」も設立
京丹後市弥栄町の森林公園 「スイス村」 。
眼下に真っ青な日本海が広がり、 辺りはあふれんばかりの緑。 涼しい風と爽(さわ)やかな空気。
木々が風に揺れる音や鳥の声。 「丹後半島の屋根」 ともいわれる標高500〜600メートルの夏の高原は別天地だ。
大自然に包まれたスイス村には、 自然体験や環境教育をテーマに学習ができる日本初の研修施設
「風のがっこう京都」 が設立されている。
「京都議定書に掲げられたCO2排出削減目標を達成するため私たちに何ができるのか」
を共に考え学ぶ場。 農業体験や林業体験など幅広いメニューが用意されている。
研修者だけでなく一般の観光客も泊れる。
スイス村の東に位置する太鼓山には、 日本海から吹き付ける強い風を利用して風力発電を行う6基の風車が設置されている。
山の頂上に並ぶ風車は銀色に輝き、 発電しているとは信じられないようなゆっくりとした動きで回っている。
この公園には、 オートキャンプ場、 コテージ、 バンガローの宿泊施設のほか、
全長230メートルのグラススライダーやマウンテンバイクコース、 テニスコート、
レクリエーション広場など子どもから大人までが楽しめるスポーツや遊びの施設もある。
海岸までは車で20分。 海での遊びも十分可能だ。 森林浴やバードウオッチング、
散策道の散歩など楽しみ方はいくらでもある。 が、 何もしなくても、 ただこの清々(すがすが)しい環境の中にいるだけで随分と体も心も安らぎそう。
家族や友だちとの調理、 食事。 「高原浴場」 での入浴。 澄んだ空気に輝く星の観察、
日本海一面に浮かぶ漁火(いさりび)を眺めながら夜を過ごすのは格別かもしれない。
京阪神ナンバーの車が数台止まり、 キャッチボールをする父子や、 変わったタイヤやハンドルの自転車を次々に乗り換えて、
はしゃいでいる女の子たちの声が山の中に響いていた。
平地より少し濃い秋の気配が、 とても心地良かった。
ルート
国道175号から176号を経て野田川町で国道312号を走り、 京丹後市峰山町へ。
道なりに482号を走ると同市弥栄町。 弥栄町に入ると、 要所要所に案内板がある。
メモ
オートキャンプ場の利用は4月から11月上旬まで。 コテージは食事、 食器は持ち込み。
バンガローは4人用が6棟。 各施設についての問い合わせは0772・66・0036(午前8時半〜午後5時)へ。
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