ダチョウのえさやりも楽しめる
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地球に優しい新発想の田園空間
環境への配慮と工夫がいっぱい
平成12年、 船井郡八木町にオープンした八木町農村環境公園は 「観(み)る」
「つくる」 「食べる」 「ふれあう」 「学ぶ」 「遊ぶ」 をキーワードに、 地球にやさしいライフスタイルを提供する新しい発想の田園空間。
一面に広がる田んぼの中に一際目立つトンガリ屋根の田園ホールは公園のシンボルにもなっている。
500人が収容できる多目的ホールで、 可動観覧席があり様々な催し物が開かれる。
屋根にたくさんの草が生えているのは 「草木工房」。 夏の暑さ対策に屋根で草を育てていて、
水をかければクーラーがなくても十分に涼しいとか。 ここでは陶芸教室、 七宝焼、
ガラスのブローチ作り、 ケナフ入りの紙すきが体験できる。
「農食館」 では、 八木町で生産された新鮮な野菜や肉、 牛乳を原料にして加工食品を開発している。
そば打ち、 パン焼き、 ウインナー作りが体験できる。 また、 アイスクリームやハム、
漬物、 味噌(みそ)作りの教室が開かれている。
併設のレストランでは、 農食館で作られた食品や出来立てのパン、 ウインナー、
コロッケ、 町内で栽培された米、 果実、 畜産物、 園内で有機栽培した野菜を使っての豊富なメニューが用意されていて、
野菜たっぷりのバーベキューもある。 日替わりの 「500円定食」 が人気だという。
間伐材を利用しての木工体験では、 花台、 貯金箱、 本立て、 置物、 プランター、
おもちゃ作りができる。
いろいろな花や木々が植えられていて、 ベンチや丸太いす、 あずまやがあちこちに設置してある。
散策をしたり駆け回ったり、 ゆっくり休憩するのも気持ちよさそう。 お弁当を広げた後はお昼寝もいいかもしれない。
芝生の生えた広場では、「新鮮やぎの朝採り市」やフリーマーケットが開かれ、
草木工房で作られた特産加工品の展示販売もされている。
ふれあい広場にはダチョウがいて、 午前と午後にエサやりの時間が設けられている。
そのせいか、 人の姿を見つけると、 一斉にこっちを見て近づいてくる。
長い首、 大きな目のダチョウ数羽に 「グエッ、 グエッ」 っと鳴きながら見下ろされると、
フェンス越しとはいえ、 かなりの迫力がある。
風車、 太陽熱での発電、 ごみを発酵させての天然ガス作り。 トイレやキッチンの排水を浄化してカモがいる池の水に利用する。
その水を野菜に散布する。
排せつ物とおがくずを混ぜて肥料にする 「バイオトイレ」 。 モミがらと生ごみを混ぜて肥料を作る。
至るところに環境を考えた配慮と工夫がされ、 園内で有効利用されている。
これからの地球に何が大切なのか、 何をしなければならないのかを考えさせられ、
多くのヒントがあった。
ルート
国道9号沿いの八木駅前の交差点を左折。 商店街を抜け、 橋を渡る。 渡り終えた所の信号を右折。
1・7キロ地点で左折して4・1キロ。
メモ
入場無料。 各体験は人数制限があり有料、 予約が必要なものもある。 有料。
問い合わせは、 0771・43・1128へ。
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