肌で風を感じながら空中散歩
ロールアウトパラグライダースクール提供
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心地良い風受け“空中散歩”
パラグライダー・フライト地として人気
兵庫県氷上郡青垣町にある岩屋山(いわやさん)。 鎌倉時代、 修行僧が中国から持ち帰った小さくて切れ目の深い葉と垂れ下がる枝が特徴の
「天目楓(かえで)」 の紅葉の美しさで知られている。
近年は西日本一のフライト確率と上昇風のコンディションに恵まれていること、
東西南北どの方向にもフライトが可能なことから、 パラグライダーのフライト地として人気が高まり、
京阪神などからも多くの人がやって来ている。 パラグライダーをしたいがために、
この地に移り住む人もあると聞いてビックリ。
この岩屋山の裾野(すその)にある初心者専用のパラグライダー練習場が 「グリーンパーク青垣」
。 ここでパラグライダーの手ほどきをしてくれるのが 「ロールアウトパラグライダースクール」
だ。
岩尾山の地形や気象条件を知りつくし、 1700時間以上のフライト経験を持つ加藤文博校長と6人のインストラクターが指導をしてくれる。
だれでも簡単に練習なしですぐ大空へ飛び立てるのが 「タンデムフライト」
。 セッティングはスタッフに、 グライダー操作や着陸はパイロットにお任せだから安心。
2、 3歩軽く走るだけでアッという間に浮き、 空へ舞い上がれるとのこと。
時速およそ30キロ、 高度差約500メートルの10分間の空中散歩。 心地良い風や季節、
季節の空気のにおいを肌で感じ、 空中での虫や鳥が間近に見られる。 見たことのない素晴らしい景色が眼下に広がる。
何よりも空を自由に飛び回るという、 ほかでは味わうことができない感覚は、
さぞかし気持ちが良いだろうと想像はつく。
フライトを終えたばかりの女性は、 福知山から通っているそうで、 「言葉では上手に言えんけど、
とにかく気持ちがええし楽しい。 いっぺんで病みつきになり、 時間があるとフライトしに来てます」
と、 まだ興奮冷めやらぬ様子。
「せっかくやから、 ぜひ体験を。 安全ですから心配しないで」 と校長がフライトに誘って下さる。
怖くはあるが飛んでもみたい。 さんざん迷った揚げ句、 タンデムフライトをさせてもらうことにし、
保険料500円を支払った。
しばらくすると雨が降り始め、 フライトは不可能に。 ホッとした半面、 残念感が急に大きくなったが、
自然には勝てずあきらめた。
音を出すのでもなく、 空気を汚すのでもない。 力も体力も根性も要らないスポーツ。
感性の豊かな女性に向いているとか。 体重が30キロ以上ありさえすれば年齢制限はない。
1人で飛びたくなれば同スクールに入学を。 ニュージーランドへのフライトツアーや飲み会、
バーベキューなど楽しい催しもたくさんある。
ルート
国道9号を福知山市新庄の交差点で左折し国道429号を進む。 同市榎原の植村工業先の交差点を左折して穴裏峠を越えると兵庫県青垣町。
メモ
パンツとスニーカーの運動可能な服装。 タンデムフライト9千円。 半日体験コース5千円、
1日体験コース8千円。 問い合わせは、 0795・87・1825。
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