エル・マールまいづる
|
海とふれあい交流する空間に
先月開園 日本初の海上プラネタリウムも
海との豊かなふれあいを通して人々が交流する空間を目指して8月3日、 舞鶴市千歳に
「舞鶴親海公園」 がオープンした。
ここは、 海の息遣いが感じられる公園。 石で囲った親水池は子ども用の海水のプール。
タコを連想するトンネルや滑り台の遊具では、 幼い子どもたちが元気いっぱいの笑顔で遊んでいる。
延長100メートル余りある海釣り護岸では、 たくさんの大人や子どもたちが釣り糸を垂らしている。
音楽を聴いている人。 本を読んでいる人。 うつらうつら昼寝をしている人。
目を輝かせて父親に餌(えさ)のことを教わっている子。 ジーッと浮きをにらんでいる子。
思い思いに釣りを楽しんでいる。
護岸の端にあるバンガロー風の木造の建物は、 海を眺めながら食事ができるレストラン。
焼き塩サバ定食や刺し身など新鮮な海の幸が味わえる。
販売コーナーでは地場産の野菜や布製品の小物が並んでいる。 レトルトの肉じゃがもあり、
「さすが、 舞鶴」 と感心した。
この公園には、 舞鶴発電所PR館 「エル・マールまいづる」 が停泊している。
豪華客船にアミューズメントを搭載したミュージアムで、 海や船に関するいろんなことが体験できる。
地下1階は船の機関室をイメージしたエネルギー体験館。 原子力、 火力、
水力など発電の仕組みや最新鋭の石炭火力発電技術を分かりやすく解説。 限りある資源の有効利用や環境への取り組み、
現在のエネルギー事情などを紹介している。
1階は、 8500個の恒星を海の上で眺めている気分になれる日本初の海上プラネタリウム。
このほか、 海とともに歩んできた舞鶴の歴史をたどり、 史跡や観光スポットが分かる舞鶴体験館も。
2階は船の体験館。 20世紀初期の豪華客船の船長室を再現した部屋。 フカフカのソファ、
ドッシリとした机。 船長専用の日用品や航海用具なども展示してある。
その隣は談話室。 丸テーブルに背もたれの高い椅子(いす)。 リアルなモデルシップ。
海図、 天気図、 国際信号旗、 いろんな結び方のロープも展示されている。
大画面では、 豪華客船の華麗な旅が上映されていて、 船と航海の魅力をたっぷり教えてくれる。
3階は展望室と展望デッキがある。 大きな窓ガラス、 蛇輪(だりん)、 コンパス、
号鐘。 操舵室の雰囲気あふれる展望室。 重い鉄の扉を押し開けるとデッキに出る。
心地いい風。 潮の香り。 眼下には真っ青な舞鶴湾。 広がる一面の海はとてもきれいだった。
ルート
国道27号で東舞鶴に入り、「家具のミフネ」 前の信号を左折。 舞鶴クレインブリッジ、
平トンネルを経て、 同店から約10キロ。
メモ
毎週水曜休館。 海釣り護岸は午前7時から(季節によって変更)。 エル・マールまいづるは午前9時半開館。
プラネタリウムは高校生以上200円、 小・中学生100円。 問い合わせはエル・マールまいづる(0773・68・1090)。親海公園は舞鶴市水産課(0773・66・1020)へ。
|