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ちょっと ドライブ
丹後・魚っ知館(京都府宮津市)
2003年(平成15)6月13日掲載
ゴマフアザラシ

ゴマフアザラシ

子らに人気のゴマフアザラシ

水槽30基には約130種の魚介類


 開通したばかりの高速道路を走ってみようかとも思ったけれど、 せっかくだから海を見ながらのドライブにしようと、 丹後由良から奈具海岸を通って栗田湾沿いに走るコースを選んだ。

 初夏の日差しにキラキラと輝く波、 開け放した窓からはほんのりと潮の香りが漂って心地よく、 コースの選択は正解。

 平日なのに駐車場には、 神戸ナンバーの観光バスが5台、 亀岡の地名入りのバス、 姫路や大阪ナンバーの乗用車が20台余りとけっこうにぎわっていた。

 早速、 館内に入ると、 「ワァー、 きれい」「でっけえっ」 とあちこちから子どもの歓声。 この水族館には、 大水槽を始め30基の水槽に丹後周辺の海にすむ魚など約130種の魚介類が生息してる。

 「どこどこ」 「なんにもおれへんやん」 と数人の男の子が水槽のガラスにおでこをくっつけている。 「どうしたん?」 と尋ねると、 タコの水槽にタコがいないと言う。 「確かに…」 と思いつつ、 ちょっと上に目をやると、 水面近くに下がっている壺(つぼ)の中にいて皆で大笑いした。

 ゆったりとした気持ちにさせてくれるミズクラゲ、 岩と一体化したウツボ、 砂にしか見えないチンアナゴやニシキアナゴ。 赤や黄、 ブルーに紫と鮮やかな色に思わず目を見開くくらいカラフルな水槽には、 スダレチョウチョウウオやヒフキアナゴ、 ナンヨウハギが泳いでいる。

体長3メートル、 重さ20キロにもなる世界最大のタカアシガニの前では、 「これ、 まるまる1匹を1人で食べてみたいなぁ」 と話しているカップルに思わず笑ってしまった。

 また、 生まれたときと成長してからでは性が変わる魚にはタイ、 ハタ、 ベラ、 チョウチョウウオの仲間が多いとかで 「性転換する魚」 という水槽のネーミングにちょっとドキッ。

 長いストローのようなものを音楽の五線に見立て、 ト音記号やヘ音記号までつけてあるところにタツノオトシゴがまるで音譜のように止まっていたのを見て、 発案者のユーモアに感心してしまった。

 館を出ると、 マゼランペンギンがいた。 体長60〜70センチか、 小さくて歩く姿がとてもかわいい。

 その隣には3頭のゴマフアザラシ。「キャー、 ゴマちゃん!」 と子どもたちには大人気。 アザラシも子どもたちが近づくと顔を水面から出したり声を発したりして愛嬌(あいきょう)をふりまいてくれる。

 このほかにも、 発電やエネルギーについて学べる施設、 新エネルギーや省エネの研究施設の見学もできる。

ルート
 国道178号線を宮津に向かう。 栗田郵便局の先の交差点を右折してから約4キロ。 要所要所に案内板がある。

メモ
 年末年始のみ休館。 午前9時から午後5時まで。 入場無料。
 ※水族館への入場は掲載後に有料になりました。

魚っ知館ホームページ   http://www.kepco.co.jp/pr/miyazu/