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ちょっと ドライブ
きのこの森、若州一滴文庫(福井県大飯町)
2003年(平成15)5月9日掲載
 今年3月に舞鶴若狭自動車道の舞鶴東インタチェンジ (IC) ―小浜西IC間が開通し、 綾部からも気軽に福井県へアクセスできるようになった。 穏やかな陽気が続くこの季節だからこそ、 家族や友人とドライブを楽しみたいもの。 そこで、 同自動車道の大飯高浜IC近くにあるレジャー施設などを取材した。
きのこの森

きのこの森

子らに人気
 全長460メートルの滑り台

きのこの森

眺め最高のタワーも


 大飯高浜ICを下りて県道1号線に出ると、 すぐ左手に見えてくるのが大飯町の特産品・キノコをPRするために設けられたテーマパーク 「きのこの森」。 数々の遊具があり、 多くの家族連れでにぎわっている。

 梅とキノコを特産品にしている同町では、 シイタケやナメコ、 マッシュルームといったキノコの生産が盛ん。 平成6年に建設された同園には、 シイタケ菌の培養センターもあり、 テーマパークだけでなく農業振興の拠点としても活用されている。

 入園し、 最初に目に飛び込んでくるのは30メートルの高さから園内を見渡せる 「きのこタワー」。 その隣にある 「ビッグスライダー」 と名付けられた全長460メートルもある滑り台は子どもたちに大人気の施設で、 1枚50円で借りられる敷物を使えばスリル満点の滑降が楽しめる。

 このほかにも、 人工芝をソリで滑る 「ちびっこゲレンデ」 や手漕ぎのトロッコ、 パターゴルフ、 陶芸教室、 キノコのことなら何でも分かる 「きのこものしり館」 など、 魅力的な施設であふれている。

メモ
 開園時間は午前9時〜午後5時。 休園日は月曜。 入園料は大人200円、 中学生以下100円。 問い合わせは、 0770・78・1713。


若州一滴文庫

若州一滴文庫


今月3日に再開なったばかり

若州一滴文庫

町の委託でNPO運営


 きのこの森から1号線を更に北へ数分走った所にある茅葺(かやぶき)屋根が目印の 「若州一滴文庫」 は、 大飯町出身の直木賞作家・水上勉(みずかみつとむ)さんの蔵書などを納めた施設で、 今月3日に再開したばかりだ。

 同文庫は、 幼いころに貧しくて本を読むことができなかった水上さんが、 「本を読みたくても買えない少年に開放する」 との思いを込めて19年前に創設した。 2年ほど前から休館していたが、 大飯町がこの施設を譲り受け、 町から委託を受けたNPO法人 「一滴の里」 (西村光弘理事長) の運営で再開することになった。

 約4千平方メートルの敷地内には茅や瓦(かわら)葺き屋根などの建物が9棟あり、 現在はこのうちの 「本館」 と 「竹人形の館」、 「六角堂」 の3棟が使われている。 本館には水上さんの蔵書2万冊以上が納められているほか、 六角堂は喫茶コーナーとして利用されている。

 竹人形の館では、 水上さんが自身の作品や平家物語など数々の作品を劇化して全国各地で公演した 「竹人形文楽」 の人形約100体と面約300体などを展示。 来館者たちの目を楽しませている。

メモ
 入館料は、 大人300円で、 中学生以下と70歳以上が無料。 開館時間は午前9時〜午後5時。 休館日は火曜。 問い合わせは、 0770・77・2445。

きのこの森ホームページ   http://www2.inetpia.ne.jp/ooifrst/kinoko.htm

若州一滴文庫ホームページ  http://www.itteki.jp/