八津合町の山田地区に昔から 「イボ神さん」 の名で親しまれ、 祭られている 「イボ池大明神」 の祠(ほこら)がこのほど新調され、 7日に山田自治会 (井関祐会長、 14世帯) によって遷座式が行われた。
イボ神さんが、 いつから現地に祭られているのかは定かでない。 地元の石原俊治さん (78) によると、 「私が子どもの頃からある」 という。
祠の横にある池は年中、 水が満ち、 日照りが続いても水がかれず、 池の水を体にできたイボに付けると、 イボが治ると言われている。 最近は、 がん封じの祈願に参拝する人もいるそうだ。
祠の傷みが激しくなり、 同自治会は建て替えを計画。 今年2月に建設委員会を立ち上げた。 費用は住民からの寄付金などで賄い、 工事は同町内の業者に依頼した。
新しい祠は高さ約1・5メートルで、 総ヒノキ造り。屋根は銅板。
遷座式には住民や工事関係者ら約20人が参列した。 井関会長 (74) は 「みなさんの協力のおかげで、 イボ神さんを後世に残していける」 と喜んでいた。
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「イボ神さん」の祠を新調
八津合町の山田自治会
住民ら参列し遷座式 |