国境越えたランドセル
カンボジアへ文房具届ける
高野山真言宗丹波青年教師会
10日夜にI・Tビルで記念講演会
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「高野山真言宗丹波青年教師会」(会長=爲廣英隆・楞厳寺副住職、10カ寺)は2月初旬、創立20周年記念事業の一環としてカンボジアへ研修旅行を行った。その際、日本から文房具などを持参して現地の子どもたちに贈ることにしていた。しかし、現地の税関での手続きが長引いて予定通りにいかず、3月6日になってようやく税関を通ったことから翌7日、子どもたちにランドセルなどが手渡された。
カンボジアを訪れたのは爲廣会長(40)=舘町=を始め、玉川弘信・正暦寺副住職(38)=寺町=と朝倉泰寛・来迎院副住職(35)=福知山市池田=、篠畑俊裕・満福寺副住職(28)=西坂町=の4人の僧侶たち。
タイ国境に近いバッタンバン州にある人身売買の被害児童などが住む孤児院や、京都市のNPO法人「テラ・ルネッサンス」などの支援を受けて昨秋建設された寒村の小学校などを訪問して子どもたちと交流した。
綾部小学校PTAを始めとする各団体や市民の協力で集まった112個のランドセルや鉛筆、消しゴム、ノート、定規、未使用のはがきなど計5428点の文房具は、玉川副住職が3月上旬からカンボジアを再訪して直接、子どもたちに手渡した。
同会では10日午後6時半から、現地報告会を兼ねた記念講演会を西町1丁目のI・Tビルで開催する。
爲廣会長らによる経過報告やビデオ上映、現地の子どもたちの寄せ書きの贈呈のほか、同NPO法人の鬼丸昌也理事長が講演する。入場無料で、同会では多くの市民の来場を呼びかけている。
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