大本「節分大祭」厳かに
出口紅教主による豆まきも
仮設舞台なくても変わりなく
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3日夕方から4日未明にかけて、上野町の長生殿などで宗教法人大本(出口紅教主)の節分大祭が執り行われ、市内外から多くの人が訪れた。今年は例年人型流しを行っていた綾部大橋の仮設舞台が安全面への配慮から設置されなかったが、これまでと変わりなく荘厳な雰囲気で執り行われた。
節分大祭は3日午後7時半からの2代教主、4代教主の聖誕祭でスタート。豊年祈願祭や大潔斎(だいけっさい)神事などに引き続いて、9時頃から全国から集まった人型や型代を一つひとつ祈願して素焼きの壷(つぼ)に収める人型大祓(はら)いが執り行われた。
その後、11時頃には壷を抱えた瀬織津姫(せおりつひめ)たちが綾部大橋に向かって出発。かがり火が焚(た)かれた本町通を綾部大橋へ行列した。
人型流しは今年から、橋の欄干から神官らが人型を流す手法を用いたが、欄干には幔幕(まんまく)が張られ、多くの提灯(ちょうちん)も飾られるなど昨年までと大きな変わりなく行われた。
大本本部の四方眞人管理部長は「以前のシンプルな状態に戻ったということ。特に問題はなかった」と話していた。
人型・型代を流す「瀬織津姫行事」が終了したあと、上野町の長生殿内では、4日午前4時頃から出口紅5代教主らによる恒例の「豆まき」が行われた。
大本では「明治25年の節分に大神様が世の表に出られた」として、これを祝い、一般の煎(い)り豆ではなく「芽が出て花が咲く」生豆をまいている。4日未明の長生殿では、殿内を埋めた3千人余りの信者たちが「鬼は内、福は内」の掛け声で出口教主がまく生豆を懸命に拾い集めていた。
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