上林中生徒
平安貴族を体験
「京のこどもへ夢大使派遣事業」
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各分野の専門家に教壇に立ってもらい、児童・生徒の学習意欲を高めてもらおう―と、府が実施している「京のこどもへ夢大使派遣事業」が28日、八津合町の上林中学校(数井洋次校長、41人)であった。
同校を訪れたのは、宇治市文化センター理事で源氏物語ストーリーテラーの六嶋由美子さんと、着付けや音響を担当する奈須秀子さんの2人。
講演は源氏物語と平安時代をテーマにしたもので、会場となった視聴覚室には香がたきしめられ、六嶋さんは平安時代の貴族の女性の普段着「袿(うちき)」で、奈須さんは男性の普段着「狩衣(かりぎぬ)」で生徒たちを迎えた。
六嶋さんは平安貴族の生活の様子を生徒らに説明したあと、奈須さんの演奏に合わせ、1帖の「桐壺」のあらすじを自作の絵巻物を見せながら生徒たちに語った。
また、生徒たちの代表が、六嶋さんが持ってきた袿や狩衣の試着をする一幕もあり、このうち袿を着た3年生の藤アつばささん=五泉町=は「予想以上に暑くて重い」と話していた。
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