市工業団地は残り2区画に
市と関西丸和ロジスティスクが借地契約
物流センター増設に伴って
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下八田町に本社を置く総合物流業の関西丸和ロジスティクス(和佐見勝会長)が桜が丘3丁目の市工業団地に新たに用地を確保することになり20日、市と用地の定期借地権設定契約を結んだ。同社が契約した用地は7163平方メートルで、従業員の車や配送用トラックの駐車場として活用するという。
市役所で行われた調印式には同社から田中文和専務が出席。公証人立会いのもと、10年間の事業用定期借地権設定の契約書に調印をした。
同社は5年前に同工業団地に約2万平方メートルの用地を確保。ここで2階建て延べ約6600平方メートルの物流センター「アズコム・ロジスティクスAyabe」を稼働させている。この物流センターは、冷蔵、冷凍、常温の3種類の温度に対応できる最新型の物流センターで、府北部エリアの京都生協の配送、仕分けなどを請け負っている。
しかし、今後も配送量の拡大が見込めることから、物流センターの駐車場として活用している用地に約3300平方メートルの増築を計画。駐車場の代替用地として新たな用地を確保した。
計画では来年春頃までに新物流センターの設計を終えて着工、秋頃の稼働を目指している。将来は下八田町の国道27号沿いにある本社を物流センター内に移す考えで、これも見越して用地を確保したとしている。借地料は年間約420万円。
田中専務は「ガソリン高騰などで物流業界は厳しい経営環境下にあるが、サービスで勝負すれば取扱量は増えるはず。新物流センターでこれまで以上にサービスを充実させたい」としている。
今回の契約締結により、同工業団地は14区画中、12区画で分譲または定期借地権設定契約を終えたことになる。残る2区画について市商工観光課は「全力で企業誘致に取り組み、なるべく早い段階で全区画の分譲を終えたい」と話している。
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