オオムラサキ 羽化したよ!
物部小3年生が幼虫から飼育
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物部町の物部小学校 (塩見洋人校長) で14日、 3年生児童12人が大切に育てていたオオムラサキが無事に羽化した。 青紫の羽が特徴的な雄のオオムラサキで、 子どもたちを喜ばせている。
国蝶に指定されているオオムラサキは前羽の長さが43〜68ミリにもなり、 日本に生息するタテハチョウの中では最大。
雄の羽の表面は青紫になるのが特徴で、 雌は雄より一回り大きい。 京都府のレッドデータブックでは
「準絶滅危惧種」 になっている。
同校にオオムラサキがやってきたのは5月。 オオムラサキなどを飼育している福知山市の男性を学校に招いて3年生が話を聴いた時に、 男性が幼虫6匹を子どもたちにプレゼントした。
子どもたちは餌(えさ)となるエノキを置いて幼虫を飼育し、 週に2回は糞(ふん)の掃除をしたり、 クモやハチなどの害虫を駆除したりして大切に見守ってきた。
すると3週間ほど前に1匹がサナギになり、 その後も観察を続けていたところ、 今月13日に緑だったサナギが紫っぽく変色。 翌日の昼に片桐楓さん=物部町=が羽化したばかりの雄のオオムラサキを発見した。 その時の様子について片桐さんは 「まだ羽が折れ曲がっていた」 と話している。
6匹いた幼虫のうち1匹は残念ながら死んでしまったが、 あと4匹は現在、 幼虫かサナギの状態。 もしもメスが生まれれば2匹を交尾させて卵から育てようという計画もあり、 子どもたちは残りが無事にかえるのを楽しみに待っている。
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