「お田植式」を奉納
綾部八幡宮で春季大祭
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米作りの作業がほとんど機械化された中、 田起こしから田植えに至るまでの昔ながらの農作業の様子を伝える民俗芸能
「お田植式」 が2日、 宮代町の綾部八幡宮 (奈島正倫宮司) の春季大祭で奉納された。
お田植式の奉納は戦時中から約50年間途絶えていたが、 寛政8年 (1796) の資料を基にして平成6年に復活。 「お田植式保存会」 (会長=奈島宮司) によって守り継がれている。
この日は天気予報で朝から 「雨」 となっていたため、 お田植式を奉納する舞台はテントの下に設けられた。 本殿での春季大祭の式典に続いて、 和太鼓グループ 「夢幻」 が演奏を奉納したあと、 お田植式が始まった。
主役の 「半左衛門」 を奈島宮司が務めるのは今年で3回目。 牛を使った田鋤(す)きの場面では、
牛がなかなか言うことを聞かない様子を舞台から降りて演じるなど、 奈島宮司によるユーモラスな仕草は来場した多くの参拝者らの笑みを誘っていた。
綾部地区の5神社の総代ら 「植衆」 が横一列になって田植えの場面が演じられたあと、
クライマックスでは 「さんやれ」 の掛け声とともに出演者全員で喜びの踊りが披露された。
また、 出演者全員が男性となる中、 今年も囃子方(はやしかた)として綾部中学校ブラスバンド部の女子生徒4人が笛を担当し、 式に華を添えた。
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