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わがまち綾部のこの1年〜市民新聞に見る〜
2001年の「この1年」
1月

 【5日】1日早朝、 子どもたちの今世紀への夢や願いが書かれた色紙、 20年後に配達される手紙などを納めたタイムカプセル2基が、 上野町の藤山山頂にある 「平和の鐘」 の下に埋められた。 市制施行50周年市民実行委員会 (吉田藤治会長) が記念事業の一環として実施した。


 【12日】一般的に、 炭焼きをするには窯が必要。 しかし安国寺町の原田二郎さん (76) は窯を使わず、 独自の方法で行う炭焼きを30年近く続けている。 地面に掘った穴の中に入れた木を籾殻(もみがら)で覆って蒸し焼きにするというもので、 この手法で作られた炭は通常の黒炭に比べて軟らかく、 着火も早いという。


 【22日】15日以降の急激な冷え込みで連日、 市内各地で水道管の凍結・破損の被害が相次いだ。 市や各水道管修理業者への問い合わせが殺到し、 関係機関はその処理に追われた。 15日の修理依頼は365件、 16日は169件、 17日は198件、 18日は111件、 19日は82件で、 5日間での合計は925件にも上っている。


 【29日】農村地域での生活を求める都市生活者と口上林地区の住民とが、 継続的に交流を深めていくことを目的とした 「むさくさ会」 の発足会が27日、 双方合わせて60人余りが参加して武吉町の市健康ファミリーセンターで開かれた。


 【31日】イスラエルのエルサレム市との友好都市宣言に署名している綾部市を30日、 同国の新しい駐日大使に就任したイツハク・リオール氏が訪れ、 四方八洲男市長を表敬訪問した。 夜には味方町の綾部パークヒルホテルを会場に歓迎会も開かれた。

2月

 【7日】製材、 建築、 不動産、 ホテル業の大成工業 (本社=西新町) が5日午後、 京都地裁福知山支部管内で初めて民事再生法適用の申請をした。 負債額は20億1600万円に上ると見られ、 今後はホテル事業 (綾部パークヒルホテル) を切り離して会社再生に向けた道を歩む。


 【14日】平成11年に日曜や夜間など、 一般市民がより傍聴しやすい日に市議会を開催したのは、 全国671市のうち綾部市を含め20市で、 全体の3%にとどまっていることが、 全国市議会議長会がさきごろ実施した調査で明らかになった。 それによると傍聴者の数は綾部市がトップになっており、 数字の上では綾部市民の議会への関心の高さが全国でも際立っている。


 【21日】降り積もった雪が残る中・奥上林地区で19日、 1人暮らしの高齢者宅を上林中学校の生徒たちが訪れてボランティアで雪かきなどに取り組み、 お年寄りらを喜ばせた。

3月

 【5日】昭和25年8月に1町6村の合併で綾部市が誕生した翌年の26年に結成されてから半世紀を迎えたことを記念する大会を市連合婦人会 (渡辺スナオ会長) は4日、 里町の府中丹文化会館で開いた。


 【9日】JR山陰・舞鶴線と都市計画道路の綾部吉美線 (市道) とが交差する 「吉美街道踏切」 (西町3丁目) の拡幅整備を住民サイドで促進する組織が4月に設立される。 同市道の全線改良は長年の懸案事項だが、 JRは踏切の拡幅を原則として認めていない。 今後の住民運動がJRを動かし、 実現につながることへの期待は大きい。
 ※この組織は 「吉美街道踏切等拡幅整備促進同盟会」 として4月20日、 並松町の市民センターで設立総会を開いた。


 【12日】市内の小学生らが由良川にサケの稚魚を放流するイベントの開催が10日に予定されていたが、 会場となる青野町の由良川花庭園一帯に相当量の積雪があったため、 中止された。 このイベントは昭和58年度から始まり今年で18回目を迎える恒例行事だが、 雪で中止になるのは初めて。

4月

 【4日】外出先でトイレに行きたくなった時、 気兼ねなく使える綾部市内の施設などを記した 「トイレマップ」 が完成した。 市内の4つの団体が協力して作ったもので、 近く全戸配布を予定している。 トイレの心配で外出をためらっていたお年寄りや体の不自由な人たち、 小さな子どもを連れた家族などに大いに歓迎されそうだ。


 【6日】毎月1回、 70歳以上の1人暮らしの高齢者を対象に市が手紙を出す際、 市内の郵便局の協力を得て郵便局職員が直接、 声をかけて手渡ししてもらう事業を市が6日から始めた。 口・中・奥上林地区だけを対象としているが、 好評なら市内全域に広げていく。
 ※この 「ふれあいメール」 事業は、 ボランティアが手紙を書く方式で現在も続けられている。


 【18日】有岡町の府道沿いにある 「有岡ロードパーク」 で16日、 テレビなどの家電製品の不法投棄が発見された。 1日からの家電リサイクル法施行後、 市内で不法投棄が発見されたのは初めて。 綾部署では捨てた犯人の捜査を進めている。
 ※その後、 犯人は検挙され5月30日、 書類送検された。 しかし、 家電製品の投棄は後を絶たず、 12月3日付ではごみ集積所に捨てられ1カ月以上も放置されているテレビについても報道した。


 【30日】宗教法人大本の4代教主・出口聖子さんが29日、 肺炎による呼吸不全のため大阪市内の病院で死去した。 66歳だった。 大本の後継者については、 4代教主の養女・出口紅(くれない)さん (44) が同日夜、 5代教主に就任した。

5月

 【9日】8日午後1時25分ごろ、 黒谷町の国道27号沿いの伊佐津川で京都市内の若い女性の遺体が発見された。 綾部署などは自殺と他殺の両面で捜査している。
 ※捜査の結果、 府警は別の殺人などの容疑で逮捕した京都市内の土木作業員の男 (25) の関与を調べ、 6月5日に再逮捕した。


 【18日】GOTA綾部ライブ決定! 欧米を中心に活動する綾部出身のミュージシャン 「GOTA」 こと屋敷豪太さん (39) のライブが8月15日に古里の綾部市内で開催されることが決まった。 きっかけは昨夏に行われた綾部高校の同級会で、 友人からの 「綾部でライブを」 との要望に豪太さんが快諾。 友人らが開催に向けて準備を進めている。


 【23日】市教委が里町の市中央公民館で5月末から6月初旬にかけて開くTT講習会の受講生を募ったところ、 定員をはるかに超える460人から応募があった。 また綾部高校が6月に開く講習会にも定員の7倍近くにあたる205人の受講申し込みが寄せられており、 年配者を中心にパソコンを基礎から学びたいという市民が予想以上に多いことがうかがえる。

6月

 【6日】市制施行50周年市民実行委員会は4日、 並松町の市民センターで総会を開き、 同実行委員会の解散を決めた。 事業を完了していない 「記念モニュメント」 製作は、 新たに特別委員会を設置して継続する。
 ※モニュメントは現在整備中のJR綾部駅南側広場に建設されることになっている。


 【11日】上野町の綾部小学校で5年生の児童たちが給食の食べ残しや野菜くずなどの生ごみを利用して土を作っている。 児童たちが環境問題を学んだのがきっかけだったが、 始めてみると絶好の環境学習になるとともに学校から生ごみが出なくなり、 さらに今後は土や堆肥(たいひ)をほとんど買う必要がなくなるとあって、 一石二鳥どころか一石三鳥のいいことづくめだ。


 【18日】自分の家で家族に介護を受けているお年寄りの平均年齢は82・8歳。 そのお年寄りを介護している人の平均年齢は63・7歳で、 お年寄りを年配の家族が世話している。 また介護者全体の3割近くを71歳以上の人が占め、 いわゆる 「老・老介護」 となっている。 市社協がこのほど行ったアンケート調査でこんな綾部の高齢者介護の実態が明らかになった。


 【29日】今月8日に大阪府池田市の小学校の校庭で児童殺傷事件が発生したことを踏まえ、 市内の小・中学校では様々な安全対策が講じられるようになった。 市教委は安全対策として、 子どもの登下校時の監視▽学校を訪れる人のチェック▽授業時間帯の校内巡視▽緊急時の校内連絡-を徹底するように指示した。

7月

 【9日】市民と事業所、 行政の3者が手を携えて環境保全活動に取り組む 「上林川を美しくする会」 の設立大会が7日、 八津合町の中上林小学校で開かれた。
 ※同会は8月11日に川面のヨシ刈り作業をしたほか、 8月26日には会員ら約40人が故屋岡町の源流の見学や上林川13カ所での水質調査もした。


 【13日】市は12日、 ファインセラミックスや半導体部品の国内大手メーカー 「京セラ」 (本社・京都市伏見区) との間で、 味方町の旧亀井織物綾部工場跡地を整備したあと同社に工場用地として売却することに合意したと発表した。
 ※7月臨時市議会で工場誘致に伴う市道整備も含めた予算案の承認を受けたあと、 8月2日に行われた競売入札で市土地開発公社が7億5505万円で跡地 (約22ヘクタール) を落札。 工場用地の造成工事は平成15年1月末の完了を目指して進められている。


 【20日】整腸作用があるなど健康野菜として話題となっているヤーコンを、 鷹栖町の猪早秀治さん (61) と佃町の川端卓治さん (62) が、 徳島市内の会社から委託を受けて栽培している。

8月

 【3日】40度近くになる猛暑の日が続いていることもあり、 大島町の市民プールの利用者数が前年同期比で約15%もアップしている。 22〜24日は3日連続で入場者が400人台を記録した。


 【22日】市街地近くで1匹の猿が出没するようになった。 猿は首輪を付けていることから、 「以前にペットとして飼われていたのが逃げ出したのか、 または飼い主が逃がしたのかもしれない」 と言う人も。


 【24日】綾部信用金庫は、 10月から本店と西町・本町両支店の渉外部門を一本化することを決めた。 駅前通の本店内に 「渉外センター」 を新設するのに伴い、 21日付で人事異動を発令した。


 【29日】西坂町の高橋行雄さん (72) 方で、 重さが約40キロのジャンボスイカが収穫された。 このスイカは 「カロライナクロス」 という品種。 予想以上のスイカの大きさに高橋さんはびっくり。


 【31日】TT時代に対応できるように-と、 市会議員を対象にしたパソコン教室が30日、 里町の市中央公民館で開かれた。 講師は4人の市議が務めた。

9月

 【3日】川糸町の府道福知山綾部線の綾部陸橋下の壁に、 スプレー塗料を使って描いた落書きが見つかった。


 【5日】上杉町のあやべ球場で2と9の両日、 秋季府高校野球大会の1次戦が行われた。 同球場は23、 24の両日の2次戦会場となり、 観戦有料の大会が同球場で開催されるのは昨秋のオープン以降初めて。


 【5日】犬や猫といったペットの葬儀業を物部町の 「便利屋・木下ピンチランナー」 が始めた。


 【21日】今年2月から閉鎖されたままになっていた 「綾部パークヒルホテル」 の建物と周辺の土地を買い取って 「市民のためのホテル」 として再建するための準備活動が、 市民有志らによって進められている。
 ※10月27日には新しくシティーホテルを運営する 「株式会社ホテルあやべ」 の設立総会が開かれた。 新会社の株式は当初、 600株 (1株5万円) としていたが、 市民らからの出資申し込みが多数寄せられ、 660株に増やすほどだった。 新ホテルのオープンは来春4月末の予定。


 【24日】於与岐町の警鐘台に長年掲げられてきた梵鐘(ぼんしょう)が、 実は今から約240年前に鋳造された文化財であったことが分かり、 住民らを驚かせた。

10月

 【3日】JR綾部駅北口の東側階段で、 手すりの表面樹脂がはがされたり、 アルミ製の手すりが折られるなどの悪質ないたずらがされているのが発見された。 管理する市は綾部署に被害届を提出した。


 【10日】里町の市天文館・パオを会場にした結婚式を、 市内の男性 (34歳) と女性 (32歳) カップルが10月21日に予定している。 パオでは平成10年にクリスマスイベントとして模擬結婚式を催したことがあるが、 本物の結婚式は初めて。


 【22日】綾部署は22日朝、 市内の中学生2人を教師への傷害容疑で逮捕した。


 【22日】生涯スポーツとしてスキーを一緒に楽しもう-と、 55歳以上の人を対象にしたスキー同好会 「銀嶺ぎんれい会」 の発足総会が18日に開かれた。 会長には、 元市スキー協会会長の山下芳松さん (88) が選任された。

11月

 【7日】青野町のグンゼの倉庫からこのほど、 「五十年後ノ蚕都」 と題した大きな地図が見つかった。 未来予想図とも言えるこの地図が作られたのは昭和2年。 地図には 「新大橋」 という文字もあり、 現在の 「丹波大橋」 の架設が既に予想されていたなど、 実現している所も少なくない。


 【9日】着工から四半世紀の歳月と、 総額134億円を超える事業費をかけて府が整備した中丹広域農道 (綾部市旭町-福知山市荒河、 延長約22・6キロ) が全線開通する。
 ※26日に市内外の関係者ら約270人が出席して高津町内で開かれた全線開通式には、 荒巻禎一知事も出席。 一般車両の通行は同日午後2時から可能となった。


 【12日】相楽郡南山城村内で11日に開かれた第52回府中学校男子駅伝競走大会で、 綾部中が優勝し、 全国大会 (12月24日に山口市内で開催) へ2年連続5回目の出場を決めた。


 【12日】狂牛病問題で牛肉の消費が落ち込んでいる中、 11日にとよさか町の府綾部工業団地・交流プラザで開催された 「あやべ産業まつり」 で、 市内の業者が牛肉の安全性のPRも兼ねて、 市価の3分の1から4分の1の価格で丹波牛の焼き肉を販売した。


 【19日】綾部フットボールクラブは発足7年目という年数で、 来年から府内のアマチュアのサッカーリーグのトップレベルである京都社会人リーグの1部への昇格を決めた。


 【21日】宮崎県・延岡学園高校3年の神内靖君 (18) が、 19日のプロ野球のドラフト会議で福岡ダイエーホークスから4巡目で実質的な3位指名を受けた。 神内君は綾部出身者で初めてのプロ野球選手となる。

12月

 【3日】11月にオーストリアのウィーンで開かれた 「シューベルト国際合唱コンクール」 で総合1位を獲得した加悦谷高校合唱部が、 2日に里町の府中丹文化会館での 「コーラスフェア」 に特別出演。 会場には 「世界トップの歌声を聴きたい」 と1000人を大きく超える市民らが詰めかけた。


 【5日】上原町自治会は21世紀に入った記念行事として、 住民から株主を募って購入した桜の苗木70本を2日、 地元の府道広野綾部線沿いに植えた。


 【10日】JR綾部駅北側に市土地開発公社が所有する未利用地を、 市は今年中に 「商業・業務」 用地として販売開始することを計画している。


 【17日】綾部環境問題研究会の会員の一人が、 舘町内のため池でコイとヘラブナの混血種という変わった魚を釣り上げた。