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厄除祭


災いや悪い心を
はらい除ける

あやべっ子 しんぶん教室
 厄除けや家内安全などを祈る「綾部厄除祭」が2月18日、上野町の若宮神社内にある厄除神社で行われました。
厄除祭
 人が生活をしていると、いろんなできごとがあります。病気をしたり、けがをしたりすることもあります。悪い心が起きて人を嫌いになったり、傷つけることもあります。

 生きていく中での節目、節目に神様にお願いをしておはらいを受け、災いや悪い心を持って行ってもらうのが「厄除け」です。

 一生のうちには、体が変わって気をつけなければならないころ、頑張り続けて疲れが溜まり、病気やけがをしやすいころがあることが分わかってきました。

 そこで、「これくらいの年齢になると災いが起きやすいからおはらいをしてもらうといい」と、節目になる年齢ができました。これを「厄年」と言いいます。

 厄年は男の人と女の人とで違います。満年齢ではなくて、数年(生まれた年が1歳で、以後正月ごとに年を取る)で言います。

 女の人は「大人の体に変わってきてそろそろ結婚や赤ちゃんを産む準備をしなさいよ」という19歳。「赤ちゃんを産み、体や生活が変わってきますよ」という33歳です。

 男の人は、「大人になってこれからバリバリ働いて家庭を守って行かなければならないですよ」という25歳。「長い間頑張ってきて疲れが溜まっています。あまり無理をしないようにしましょうね」という42歳です。

 そして、男の人にも女の人にも、「子育てや仕事など全てを成し終えたから元に戻ってまた生きましょう」という61歳の還暦です。

 赤い帽子と赤いちゃんちゃんこを着てお祝わいをするのを見たり聞いたりしたことがありませんか? あれが還暦のお祝いです。

 その節目に、宮司さんが祝詞(神様にお願いをする言葉)をあげ、お参りに来た人の災いや悪い心をはらい除け、神様に持って行ってもらうようお願いして下さるのです。

 上野町の厄除神社には、猿田彦神(さるたのひこのみこと)という強い厄除けの神様が祭られています。ここでは毎年2月18日に厄除祭が行われ、たくさんの人がお参りして厄除けをしてもらいます。

 厄除神社の四方義規(しかたよしき)宮司は、お参りした人が真っ白で新らしくなって1年間幸せに暮らしていけるように願い、心を込めて祝詞をあげておられるそうです。
紙面掲載日:2006年2月24日付