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世界連邦都市宣言


差別や戦争のない平和な世界を

あやべっ子 しんぶん教室
世界連邦都市宣言を決議した昭和25年当時の市議会 綾部市は日本で最初に 「世界連邦都市宣言」 をした第1号都市です。 「ちょっと難かしそうやけれど、 なんかすごい!」 って気がしませんか?

 この難しそうな 「世界連邦都市宣言」 がどんなことなのかを、市役所の企画広報課で教えてもらいました。

 第2次世界大戦のあと、 戦争がもたらす惨めさや辛さ、 貧しさ、 人間同士が憎しみ合うことの悲しさを多くの人がひしひしと感じました。

 そして、 地球と人類が永遠に在り続けるためには、 国や人種、 宗教を超えて、 人々が愛し合い、 信じ合うことのできる地球社会にしなければならない、 と世界のいろんな国の人が考えるようになりました。

 それは、 差別や圧迫、 戦争から人類を救うために新しい世界の決まりによって、 新しい世界を創っていこう、 世界の平和を築くために、人間として、世界市民として国を超えてお互いに連帯をし、 住みよい世界を創ろうという運動になりました。 全世界を1つの国として、 共通の憲法、 警察、 裁判所をつくり、 地球的規模の問題を解決しようという 「世界連邦」 の考えができたのです。

 この考えを知ってもらうための講演会が綾部でも開かれました。 大本の開教の地である綾部には、 平和を願い人間同士が仲良くしようという思いが育っていました。 また、 キリスト教の愛の精神を尊ぶグンゼには、 平和の大切さを理解する人材がたくさんいました。

 こういった理由で綾部の人たちは世界連邦の考えを受け入れ、 賛同し、 「世界連邦都市宣言」 第1号都市という形にしました。

 世界の平和といっても目標が余りにも大き過ぎて、 何をすればいいのか分からなくなってしまうこともあるのですが、 綾部の人たちはいつも 「世界平和」 を願い、 機会があるごとに 「平和の女神像」 「平和の鐘」 「平和の像」 「平和塔」 などのモニュメントを建てたり、 催しを開いたりして平和都市として歩んできています。

 みなさんも学校で 「世界連邦」 のポスターや作文のコンクールに応募する作品を書いたことがあるでしょう。 ポスターや作文を書く前には世界連邦や平和について考えますよね。 それが平和を願う気持ちにつながっていくんだと思います。 綾部が 「世界連邦都市宣言」 第1号都市であること、 平和を願う活動を続けてきたことは大きな誇りです。
紙面掲載日:2006年8月25日付