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ちょっと ドライブ
私のしごと館相楽郡精華町
2005年(平成17)11月11日掲載


スタジオ内で番組作りを体験することもできる

仕事体験し職業選択の参考に

近未来の仕事を考えるゾーンも



 若者や子どもらに「仕事」について積極的に考え、将来への夢や目標を見つけてもらおうと、関西文化学術研究都市(精華・西木津地区)に開設された「私のしごと館」は「見る」だけでなく「触れて体験する」ことができるのが特徴。

 多種多様な仕事をマルチスクリーンで紹介する▽仕事や人々の働き方の変化を知り、近未来の仕事について考える▽仕事に情熱をかける人たちの生き方を知り、自分の興味や可能性を探索する▽様々な仕事の情報、その仕事に就くための情報を提供する―の各ゾーンがある。

 ここでは、京友禅や奈良の茶道具、大阪の欄間などといった伝統工芸の作業場も体験できる。このほか、宇宙開発やピアノの調律、服飾デザインなど、体験可能な仕事は40種類に上る。取材した日も、大勢の小・中学生が、様々な「仕事」にチャレンジしていた。そのうちのいくつかを紹介しよう。

 本物のテレビ局のようなガラス張りのスタジオの中では、子どもたちがキャスター、カメラマン、音響技師などに分かれてニュース番組を制作していた。アフレコやナレーション担当の子は早口言葉のボイストレーニングから。子どもらは少し照れながらも、スタッフ気分を楽しんでいる様子。

 美容師を体験中の子は、本格的なカツラを使ってパーマに挑戦。何度も髪の毛を巻き直したりと、真剣な表情で取り組んでいた。

 畳や建具、印章といった熟練の技が必要な仕事は、職人の実演で紹介。防火服を着て消防自動車に乗り、消火活動や人命救助のシミュレーションをするコーナーも人気だった。

 電車の運行など、「仕事」の多くはチームプレーで成り立っている。ここでは、どんな現場でどんな人たちが働いているかをつぶさに見て体験することができる。訪れた子どもたちは、真剣な表情で係員の説明を聴き、清水焼の絵付けやパソコンを使った図面描きなどに取り組んでいた。

 いつもの娯楽や行楽目的とはちょっと違った今回のドライブ。いつか何らかの仕事に就かなければならない子どもらには、大いに参考になろう。

ルート
 国道173号から9号を経て、171号で大山崎町に入る。京滋バイパスで桂川、宇治川、木津川を越え、八幡市を通り、精華町へ。 綾部市中心部からおよそ110キロ地点、菅井の交差点を右折して1キロ余り。

メモ
 入館料小学生200円、 中・高生300円、 学生500円、 大人700円(団体割引有)。 体験は別途料金。 問い合わせは0774・98・4510(火曜から日曜の午前10時半から午後5時まで)。

私のしごと館ホームページ   http://www.shigotokan.ehdo.go.jp/