あやべ市民新聞 on web 現在の位置・・ホーム>>ちょっとドライブ>>天橋立ビューランド
ちょっと ドライブ
天橋立ビューランド宮津市
2005年(平成17)3月11日掲載
壮大な飛龍観

壮大な飛龍観

台風被害に負けず見事な景観

近くの温泉には露天風呂や足湯も



 日本三景の一つ、 名勝天橋立の文殊山の山頂にある遊園地。 眺める場所によって様々な景観を醸し出す中で、 ここから見える天橋立の風景は、 龍(りゅう)が飛び立つように見えることから 「飛龍観」 と呼ばれる。

 延長3・6`にも及ぶ松並木の砂嘴(さし)。 約8千本もあるという松の中には、 大正天皇お手植えの松や「羽衣の松」 「式部の松」 「智恵(ちえ)の松」 など、 いわれのある松も多い。

 昨年の台風で大きな被害を受け、 たくさんの松が傷ついた。 そのうちの一つ、 「双龍の松」 はダメージが大きく、 折れた枝を接ぎ木して2世を育てているという。

 砂嘴には、 周囲を海に囲まれているのに塩分を含まない水が湧(わ)き出る不思議な井戸 「磯清水」 や 「岩見重太郎仇討(あだうち)の場」、 与謝蕪村の句碑もある。 その砂嘴で隔てられた海は、 向かって右側が宮津湾、 左側が阿蘇海。

 山頂に上がるのにはリフトやモノレールの乗り物がある。 リフトに乗ることおよそ6分。 時折、 振り返りながら、 両サイドの山の緑の向こうに広がる海と砂嘴の素晴らしい景色を眺める。

 宮津湾の波によって出来た砂嘴の砂浜は、 一定の間隔で突き出しては繰り返すきれいな半円を作っているが、 阿蘇海側はごく普通の砂浜。 外海と内海の波の違いがよくわかる。

 山頂は、 これまでの様子と一転して遊園地になっている。

 自分でこいで海からの風を肌で感じながらゆっくりと眼下の景色を楽しめるサイクルカー。 海抜130メートルの高さから壮大な飛龍観が眺められる観覧車。 スピード感のあるミニジェットコースターの 「マッド・マウス」、 のんびりと走るSL 「弁慶号」、 ゴーカートやスカイヘリコプターなどの乗り物がある。

 パターゴルフやアーチェリーも楽しめる。 もちろん、 「股(また)のぞき台」 もちゃんと設置されている。

 遊園地というから子ども連れの来園者ばかりかと思えば、 そうでもない。 若者のグループや熟年の夫婦連れ、 グループ、 それも他府県ナンバーの車もかなりある。

 さすがに、 名勝 「天橋立」 のネームバリューは強い。 それにしても、 海を2分して飛び立つ砂嘴の 「龍の眺め」 は見事。 また最近は、 北近畿タンゴ鉄道の天橋立駅構内に新しい温泉ができ、 露天風呂や手足湯、 無料の足湯もある。

ルート
 京都縦貫自動車道綾部宮津道路の宮津天橋立インターから海に向かって進み、 1つ目の信号を左折して国道178号に。 そこから3つ目の信号付近に天橋立方面の案内看板があるので、 看板に従って進めば良い。 天橋立ビューランドへの入り口は旅館 「文珠荘」 の向かい側。

メモ
 天橋立ビューランドの開園時間は午前8時半〜午後5時半(季節により変更も)。 有料の駐車場あり。 入園料(リフトまたはモノレールの往復乗車料含む)は大人 (中学生以上) 850円、 小学生450円。 乳幼児は大人1人につき1人無料。 遊具乗車券は大人の場合で300円〜500円。 問い合わせは天橋立総合事業会社 (0772・22・5304) まで。


天橋立ビューランドホームページ   http://www.viewland.jp/