2014.01.13pickup01

25、26日に「カミハテ商店」上映会

京都造形芸大生らが志賀郷町の縫製工場跡で

17日夜には試写会も

高橋惠子主演の商業映画

志賀郷で映画上映会

ポスターを持って上映会のPRをする城間さん(右から2人目)ら学生と井上さん(右端)

 昨年春から毎月、志賀郷町で「タガヤシシネマ」と題した独自の映画上映会を催している京都造形芸術大学映画学科の学生たちが今月25と26の両日、同科のプロジェクトの一環で制作した商業映画を初めて上映する。この映画は3年前に山本起也教授がメガホンを執り、学生たちが撮影、編集に協力して制作された「カミハテ商店」。ロケ地の鳥取県隠岐郡に冬期間滞在して映画撮りを行ったという。主演は高橋惠子さん。17日夜にはこの映画の試写会も催される。

 「カミハテ商店」の上映会を計画しているのは、映画学科3年の城間典子さん(21)と田中麻未さん(同)、岩佐悠毅さん(同)ら7人。

 城間さんたちは昨年4月、同大学の学生有志たちが志賀郷町の旧縫製工場の建物を活用して、学生の作品を展示、販売する「春待ちココカラ市」を催した際、農機具小屋で学生映画の上映会を催した。

 地元住民から「とても良かった、定期的に上映会をしてほしい」とラブコールを受けたことから、その後も毎月1回、「タガヤシシネマ」と題した手作りの無料映画会を続けるようになった。

 これまでは昼間に子ども向けのアニメと夜には大人も楽しめる映画を上映してきた。観客数は毎回、10人余りが入れば満員状態になる狭い農機具小屋に余裕が持てる程度だが、学生たちは地元住民と心を通わせられるようになったことをうれしく感じている。

 それだけに今回の企画についても城間さんは、「志賀郷の人たちに是非一度、映画学科の学生がかかわって作った本格的な映画を観(み)てもらいたい」という思いを強くしたという。

 「カミハテ商店」には寺島進さん、松尾貴史さんらが出演している。物語は山陰の小さな港町が舞台。自殺の名所になっている断崖絶壁の近くに一軒の店「カミハテ商店」がある。

 命を絶とうとする人はこの店で最後にパンと牛乳を食して崖から身を投げる。ある時、店の主人(高橋惠子さん)が自殺しようとした一人の青年を改心させたことから、カミハテ商店は、自殺者が思い止まる最後の砦に変わる。

 今回の試写会と映画上映会はいずれもココカラ市を催した建物を会場にして行う。

 試写会は午後7時開演、入場無料。映画上映会は25日が午後6時半、26日は午後2時開演。26日には監督の山本教授のトークショーもある。

 料金は大人1千円(前売り券800円)、18歳以下から中学生までは800円(同500円)、小学生以下は無料。前売り券はタガヤシシネマを支援している志賀郷町の井上吉夫さんが取り扱っているほか、映画学科の学生たちの自主団体「タガヤシシネマ」にEメール(tagayashicinema@Yahoo.co.jp)で予約もできる。

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