恒久平和の誓い新たに
市戦没者追悼式 550人参列
今年度の市戦没者追悼式(市主催)が23日、里町の府中丹文化会館で開かれ、遺族や来賓ら約550人が約2400人に上る市内の戦没者を慰霊し、恒久平和への誓いを新たにした。
この日は、初めに参列者全員で戦没者に黙とう。山崎善也市長が「先人が築いた平和への思いを次の世代へ語り継ぎたい」などと式辞を述べ、高倉武夫・市会議長、川端勇夫・市自治連合会長らが順に追悼の辞を述べた。
最後に追悼の言葉を述べたのは遺族代表の熊内洋子さん(71)=睦寄町。熊内さんは、父親が戦死したブーゲンビル島(ソロモン諸島)への「慰霊の旅」に昨年、兄と参加したことや靖国神社へ参拝したことなどを報告。
その上で「再び過ちを繰り返さないよう精進していくことが、戦没者のみなさまの安らかなる眠りを約束する唯一の手段と感じた」と述べ、戦没者を追悼した。
その後は来賓や市内各団体代表者、各地区の遺族代表らが次々と祭壇に献花し、手を合わせるなどして祈りをささげた。