現実は厳しいが目標持ち就農を
府立農大校の講座
村松健さんが助言
位田町の府立農業大学校で13日、新規就農の希望者を対象にした「就農ステップイン講座」の今年度第3回講座が開かれ、上杉町で新規就農を果たした村松健さん(37)=東京都出身=が、約20人の受講者に農家の苦労ややりがいについて話した。
この講座は、栽培技術や就農に必要な知識を年4回の講座や実習で学べる同校の恒例企画。今年は中丹3市を含む府内の20人が受講している。
実家が非農家の村松さんは、府立農業大学校で学んだことから、縁もゆかりもない綾部市で就農。現在は市内の大規模な米農家と共同経営に取り組み、3年後に経営を引き継いで独立する予定にしているという。
この日、村松さんは「『農業は気楽ですよ』と言いたいところだが、現実は厳しい」と切り出し、台風被害の補償が思い通りに得られない現実や、TPPの影響による将来への不安などを話した。
一方で、減農薬米の直売などに活路を見出していることや、地元と良好に付き合うことで様々な助言や協力が得られていることなども説明。「目標を持ち続けて頑張ってほしい」などと受講者にアドバイスした。
またこの日は京丹波町の農家・神谷みつこさんも講師として体験談を語った。