明大生が「やっこ振り」
白道路町 上宮神社の秋祭り
明治大学の学生たちが12日から3日間、白道路町に滞在し、地元の秋祭りの運営に協力した。学生たちは実際に祭礼行事に加わり、地元住民らと交流を深めながら、里山に暮らす人たちの生活や文化について学んだ。
同町を訪れたのは、文学部の杉山光信教授の社会学のゼミを受講している3年生の5人(うち女子2人)。杉山教授はこれまでにも学生と一緒に綾部を訪れ、様々なテーマで現地学習を行ってきた。
今回、白道路町では住民有志グループ「神浪山麓ふるさと会」(千原正紀会長)が学生らを受け入れた。
学生たちは13日に行われる上宮神社の秋祭りに参加するため、前日に宮総代の大槻正美さんらから指導を受けて、公会堂で祭礼行事の稽古(けいこ)に取り組んだ。
「大名行列」と言われている祭礼行事では、屋台と奴衆(やっこしゅう)、祭り囃子(ばやし)の行列が、神社の外にある馬場から神社へ練り込むのが恒例。
学生たちは毛槍(けやり)を持って「やっこ振り」の動きや地元に伝わる「白道路太鼓」を学んだ。13日の秋祭りでは法被姿で行列に加わって、稽古の成果を披露した。今年の秋祭りには100人を超える多くの見物客が訪れた。
14日に学生たちは、極楽寺の屋外に整備されている「お大師八十八カ所巡り」を訪ねるなど、地域内を巡る現地学習にも励んだ。
「村人の輪をつなぐ手段として、先人が築いてきた祭りを継承していくことが大切」という宮総代の大槻さん。学生たちと共に秋祭りをやり遂げて「住民にとっても刺激になった」と有意義だったと感じている。