倒壊した茶棚の撤去支援
JA関係者らがボランティアで
先月の台風18号で被害を受けた農家の支援のため、JA京都にのくに(仲道俊博組合長)やJAグループの関係者ら約50人が、8日から同JA管内で復旧ボランティアを始めた。綾部市内では小貝、位田両町の茶園で、倒壊した茶棚の撤去などを手伝った。作業は11日までの予定。
台風被害によるボランティアは平成16年の台風23号以来。今回の同JA管内の農業被害額は2億5千万円以上となる中、特に被害が深刻だった綾部、福知山両市の茶園、舞鶴市加佐地区の農業用ハウスで、手分けして作業を行った。
うち綾部市で水没した茶園では、茶園を覆う遮光幕を掛ける茶棚が倒壊。茶農家によると、台風以降は復旧作業に追われ、本来この時期に必要な施肥や整枝などに手が回らない状態。春までに新しい茶棚を設置する人件費まで合わせると被害額は計り知れないという。
市内の作業には同JAや府内JAグループ職員、同JA青壮年部、市茶生産組合連合会のメンバーらが参加。茶園の早期復旧に向けて作業に精を出していた。